私の知らない物語12オレンジ。土埃や排気が少なく夕焼けより澄んで見える。窓。新しい風がカーテンを揺らす。覚えていないけれど、感覚だけが伝わる。夢が少し波立っていた。僕は好奇心から立ち入り禁止の場所に立ち入ったのかも知れない。少年が秘密基地を作る為に、工事現場の虎ロープを越える様に… 大学に言ったら、思いきって話してみよう。彼女なら優菜なら聞いてくれるかも知れない。僕は不器用で、でも【名前の通り優しい】友人を思い浮かべた。きっと何それっと、いつもの 真っ白で柔らかい笑顔で聞いてくれるだろう。