完成したが、
不安が残った。
デスクの表面に、
指を這わせてみる。
わずかな凹凸が心地よかった。
ビニール製だから耐久性は
ある気がする。
でも、
ノコギリで擦る。
カッターを滑らせる。
十分ありえる。
一度破けたら終わり。
粘着力が弱いから、
傷口が広がっていくかもしれない。
ホームセンターで探してみると、
クリアシートを発見した。
これなら、雰囲気を壊さない。
厚さは0.5mm〜5mm。
厚くなるほど高い。
薄いと安いが、
端がめくれてくる気がして悩む。
何度も指で確かめて、
1mm厚に落ちついた。
脚は、
天板の影で目立たないから、
質感にこだわる必要もない。
ダイソーで見つけた、
マットブラックのリメイクシートで、
覆うことにした。
スチールラックと同じ色だから、
一体感も出る。
出だしはよかった。
届いたリメイクシートは
イメージ通りだった。
でも、
浮き上がってくるシートに悩まされ、
あげく、
カッターで切るという暴挙。
せっかくのロゴが台無しになったが、
なんとか完成にこぎ着けた。
デスクを壁の前に移動させ、
ラックを元に戻す。
モルタルの壁。
アイアンのラック。
エイジングウッドのデスク。
異なる素材が組み合わさって、
互いを引き立てていた。
・・・
表面をインダストリアルに変え、
グレートーンで埋めていく。
表情を増やすほど雰囲気が増していく。
このパターンを繰り返せば、
空間を無限に増やせる。
広げるほど、
世界観は濃くなっていく・・・。
幾つかの点が線になって、
ストンと、
身体の中に落ちてきた。
そんな気がした。
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