息子のMRI検査の予約をしていた日のこと。



MRI検査を受けたことがない私。

自分が受けたことがない検査について、

息子に詳しい説明はできない。


機械の中に入って頭の中の写真を撮ると伝え、

機械の中で音がするらしいってことと、

動いてしまうと写真が撮れないから、

薬を飲んで眠ったら横になって写真を撮る…と、

簡単な説明に留まった。



息子は初めてのことを受け入れるのに、

拒否感が強いうえに、服薬も苦手分野。

睡眠薬をちゃんと飲むことができるのか、

私も疑問を携えたままの検査前。



看護師さんが登場し、服薬の時を迎える。

1/2錠の睡眠薬を水と一緒に口に含むと、

即座に紙コップへ吐き出す息子。


水の中で簡単に崩れていく錠剤を眺め、

「この水ごと飲んじゃう?」と尋ねたら、

恐る恐る、一瞬水に口をつけて、

「にがっΣ(゚д゚;)」と血相を変える息子。



仕方なく看護師さんへ服用失敗を告げる。

新たな薬が用意されるも、

今度は両手で口を押さえて、是が非でも口を開けない。


幼稚園時代、極度に歯磨きを嫌がっていた頃が、

まさにこんな具合だった。

そんな息子の頑なさを知っている私は、

看護師さんから

「お母さんからも飲むように話してください」と促されても、

このパターン、多分無理なやつだ…と思っていた。



選択肢として液状の薬を挿肛する案を提示される。

時間が過ぎていく中、それに従うしかない。


私と看護師二人では抵抗する息子を抑えきれず、

事務方へも人員要請をかけ、

四人の力で抑えてなんとか終了。


息子にとっては辱めの何ものでもなかった。

ここまでやる必要あるのか?

この段階で検査取りやめの判断をしても良かったと、

検査を終えた今は思う。



服薬を息子が抵抗しつづけたため、

薬の効き目が遅くなってしまい、

MRIの順番が来た時には、まだ眠れず。


検査の順番を待つ間、

拒否感が強まった息子は私の元から逃走を繰り返す。

エスカレーターで上の階へと逃げ去り、

近づけば逃げるので、距離をとりながら、

近づけた時に羽交い絞めで連れ戻すこと数回。



ほんと疲れた (-_-メ



検査のため昼前には絶食を命じられた息子は、

空腹感と薬による異様な眠気に苛立ち、

売店を出たり入ったり。


「アンパンマンチョコが食べたい。」

「じゃがりこが食べたい。」


それでも、最後には観念して、

MRIの機械を見せて貰い、

ヘッドフォンを装着して機械に横たわる。


私も機械のそばで付き添う。



あんなに音がするなんて知らなかった。

あんなに音がすること知ってたら、

聴覚過敏の息子には受けさせなかった。


音のうるささに我慢できなくなった息子は、

頭を動かしてしまい、予定枚数を終えられずに、

検査は終了を迎えた。



検査終了後に眠気に襲われた息子。

小児科へ移動している途中で、

床に倒れ込むように眠ってしまう。

床で寝入る息子のそばに私も座り込み、

しばらく息子の顔を眺めて過ごす。


何分間そこにいただろう。

息子が目を開けて「あれ?いま眠ってた?」と、

自覚のない眠気だったと知る。


少し歩けるようになったので、

検査前に希望していたお菓子を買ってあげる。


「アンパンマンチョコ、うめーーー!」

空きっ腹に沁みいる旨さだったようだ。




医師の診断待ちをしている間。

息子がトイレに行きたいと言い出し、

トイレに行って数分もすると、診察の順番が来てしまった。

息子のトイレ。時間がかかる様子。

仕方なく順番を飛ばしてもらい、再び待機。



撮影できた画像だけで医師による診断。

特に気になる所見は見当たらず。


息子に告知ということはしないで、

「大変だったら、助けになる薬、

先生いつでも出してあげられるからな。」と、

息子に声をかけていた医師。


私には「性格的なものだから・・・」と話しながら、

「親御さんは薬を嫌がる人が多いんだけど、

自分の子どもだったら、私は服用させますね。」

と服薬をすすめられる。


服薬は根本治療ではなく対症療法でしかない。

この年齢に中枢神経に作用する薬を使うことに、

私はまだ疑念が拭いきれない。


精神科系の薬の離脱症状に、

苦労している人を知っているので、

やめるときの大変さをつい想像してしまう。


他害したことなんてないわけだし、

性格的なものであるなら、

薬を使う必要が今はまだ分からず、

私は苦笑いで診察室を後にした。


まぁ、服薬拒否が強い息子が、

素直に薬を飲んでなんてくれないんだけどね 笑



そんなわけで、いろいろと時間がかかってしまい、

会計も一般窓口が終了してしまう時間となり、

冷たく、夜間会計の窓口へと促され、

全ての行程が終了した。




夜になって息子が言うには、

睡眠薬を飲んで機械に横になったとき、

足が痺れてしょうがなかったそう。

過敏だと、薬の効き目にも敏感なんだろうな。



息子にはいろいろと大変な思いをさせてしまった。



とりあえず、病院での検査は一通り終えた。



あとは、ビジョントレーニングを継続させながら、

環境調整を図りながら、

根気よく重たくなり過ぎない学習を試みて、

支援級での生活開始を待つことにしよう。