昔の話 | らぶげっちゅ。

昔の話

もうずいぶん昔の話だけれど、すごい好きな人が居た。
彼と出会った時、私は17歳。
何となくつき合いで見に行った彼のLiveが楽しくて、通い始めると共にすぐ仲良くなり、電話したり飲みに行ったりする仲になった。

彼は、、、ろくでもない人だった。
もう結構な年だったにも関わらず、我が侭で、俺様野郎で、人の話も聞かず、金に汚く、女遊びも激しく、乱暴で、人望も無く、そこまでの音楽の才能も無く。。。
それでも私は彼の事が好きだった。
遠い存在な気がしていた人と近づけたのが単純に嬉しかったのかもしれない。
でも、それだけではなく、一緒に居るととても穏やかな空気を出す人だったから。。。
何もしゃべらなくても、ただ側に居るだけで癒される空気を出せる人なんてなかなか居ない。
彼の側に居ると「好き」とか「愛してる」とかではない、ただひたすら本能的な「快」という感情が私を支配して離れられなくなった。※肉体的な快楽ではありません。
ルックスや、性格の相性や、それ以外の条件など全て頭から飛んでしまうくらい好きだった。のめり込んでいた。

子供だった私は駆け引きなど当然できず(今もできないが)、ひたすら「好き好き」言って押す事しかできなかった。
彼が電話に出てくれないと言っては拗ね、打ち上げでかまってくれないと言っては泣くような面倒臭いガキだったので、彼は手を出すのを多少迷っていたようだが、結局知り合って半年くらいで一線を越えた。
せまったのは私から。

幸せだった。
私の事など遊びで、本命の彼女が居るのも知っていたが、それでも気まぐれに見せる彼の優しさに「もしかしたら心のどこかでは大事に想っていてくれてるかも。。」などという都合の良い夢を見ていた。


が、そんな考えもすぐに打ち砕かれた。

「お前の事は遊びだ」
「お前が俺の事を勝手に好きでいるのは構わないが、俺に何も求めるな」


元々恋人でも何でも無いけれど、実質上のフリ文句。
わかっていても言葉にされた時はつらかった。
「もしかしたら。。。」という可能性が完璧に閉ざされてしまったから。
でも不思議とその場では涙は出なかった。
「そうだね、でも私は好きだから」と言ったと思う。
彼は驚きつつも満足そうな顔をしていた。

家に帰ってから、ひたすら泣いて泣いて。。。。


でも途中で何を泣いているのかわからなくなった。
私は彼に何を求めていたのか?

彼に恋人になって欲しかった?
うん、そうだね。

でもそれは無理だって元からわかってたでしょ?
うん、そうだね。

恋人になってくれないんだったら会えない方が良い?
・・・嫌だ。


自分のモノにはならないけど、それでもたまには一緒に居てくれる。
一瞬でも一緒に居たい。
だって彼の側に居るのはとても心地良いから。麻薬みたいに。


じゃあそれで良いじゃん?


「お前が俺の事を勝手に好きでいるのは構わないが、俺に何も求めるな」

ありえないくらい勝手なセリフだが、でも真理だと思う。

私は彼の事が好きで。
彼は私の事はどうでも良くて。
私はそんなどうでもいい扱いをされてもそれでも好きで。
彼は私が彼を好きで居続ける事だけは許してくれている。「顔も見たくない!」って言われた訳ではない。

1つだけ引っかかっているとしたら自分のプライド。
でもプライドなんてかなぐり捨ててでも側に居たくて。

「好きな人に拒絶されたから諦められる」人なんて、一体世の中でどれだけ居るんだろう?
計画を立てたり行動に移したりする事は「諦められる」けど、感情は「わいて出てくる」モノであって「諦められる」ようなモノじゃない。

自分でもアホでアホでしょうがないのはわかっているし、何でそうまで彼に拘るのか我ながら理解できないが、嫌いになれないんだからしょうがない。
結局好きで居る事にした。

今は彼の事が人生で1番好きだけど。
拒絶されて正直死にたいくらいだけど。
人生は長いから「これ以上の人なんて居ない!」なんて死ぬ間際までわからない。
今吐くセリフじゃない。
今はこんなに好きでも、きっとそのうち飽きるさ。
きっともっと好きになれる人ができるさ。
だって女だもの。
女ってのはより良い遺伝子を残すためにできているんだ。
今日は「あなたに捨てられるなら死ぬ!」って泣きわめいていても、次の日にはいきなり手のひらを返したように他の男をつかまえたりするんだ。
そういうイキモノなんだ。自分も。


だから飽きるまで彼の事を好きでいよう。





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飽きたのは最近です。
その間彼氏も居たし、他の男の子と遊んだりもしていたけど、心のどこかでは「やっぱりあの人以上には想えないな」と思いながら暮らしていました。
もちろん「遊びたい」とかは途中から全然思わなくなってたけどね。
男としてよりも人として、恋愛感情を超えて、彼はずっと特別だった。
やっと最近彼が特別席から降りてくれてホッとしてます。

今でもアレは果たして「恋愛感情だったのか?」「恋というより執着。麻薬に依存のような感じだったのでは?」と思うけど、あれだけ人にハマれたという事実は自分の人生における財産だったりします。
「人生短いんだから、良い事でも悪い事でも何も無いよりはあった方がマシ!」
そういうスタンスでこれからも生きて行きます。。。
えぇ、だめんず人生を。(哀)





ハニーさんがBlogを辞めてしまわれるにあたって、ずっと書こうと思っていた過去の話をキモイのを承知で(笑)書いてみました。
ハニーさんとは全く状況も立場も性格も違いますが、何となく感じるモノがあったので。
いつかまた戻ってこられる事を切に願っています。



追加。

今でも彼とは仲良いです。もちろん男女の仲では無いけど(^^;)
お互い思ってる事を言い合ってきたので(よく怒られたなぁ~。。)、無駄に絆ができたみたいです。
何の役にも立たない絆なんだけどな(笑)