本日もご訪問ありがとうございます
記憶があいまいになりそう・・・
そろそろ本腰をいれて
旅の記録を残していきましょ
世界遺産 エフェソス遺跡
4月16日(火)
トルコ西部の小アジア
古代エフェソスは
港町で交易で栄えていた。
護岸が砂で埋まり
港として機能しなくなったので
歴史の舞台から忘れ去られてしまった。
ゆるやかな丘のふもとにひろがる
広大な遺跡を巡ると
当時の賑わいが聞こえてくるよう。
遺跡の全体図
現地で買ったガイドブックから
写真をお借りしました
右端①のヴァリウス浴場から
左端㉕の港大通りまで
引き返す道はなく
ただひたすら遺跡を巡ります。
①ヴァリウス浴場 1世紀
典型的なローマ浴場
浴場は日々の垢を流すだけでなく
社交場の役割もあった。
②バシリカ
円柱が2列にならぶ一画は
ローマ帝国時代の商取引の中心だった
④オデオン
議員や上流市民の会議場 兼
音楽や朗読など文化施設
クレテス通りからケルスス図書館まで
一直線に見渡せる
⑨メミウスの碑
メミウスはポントゥスから
エフェソスを奪還したスッラの孫が
スッラに捧げた碑
メミウスの碑の前に美しい
女神ニケのレリーフがある
⑩ヘラクレス門(4世紀)
ヘラクレスのレリーフは2世紀作
別の場所から転用したそう。
⑫トラヤヌスの泉(2世紀)
美しいフォサードが印象的
トラヤヌス帝に捧げられた。
表面に滑り止めが
施された通路
⑭ハドリアヌス神殿(2世紀)
エフェソス市民がハドリアヌス帝に
ささげた美しい神殿
⑮公衆トイレ
50人分の開放的な水洗トイレ
隣の人と談笑しながら
用を足していたそう。
なかなか居心地悪そうだけど(笑)
⑱ケルスス図書館
ティベリウス ジュリアス ケルテスは
ローマ帝国のアジア州知事。
その息子が父の墓の上に
当代随一の図書館を設立した。
265年ゴート人により破壊されたが
1500年ぶりに復興され
往年の壮麗さをしのばせる。
エジプトのパピルスが輸出禁止になった為
羊の皮で本を作っていた羊皮紙)
今でもこの一帯は
皮製品がさかんらしい。
正面4体の女神像はケルルスの
知恵、学識、雄々しさ、美徳を表す。
オリジナルはウィーンの
エフェス美術館に収蔵
㉑大理石通り
港から陸にあがった人達で
にぎわった通りに
娼館の案内図が残されている。
この足型より小さい人は
利用不可なんだそう
㉒大劇場
ヘレニズム時代に建設され
トラヤヌス帝(98-117年)の完成時は
2万4000人収容できた。
屋根がなかったので
半円形のオーケストラ席には
雨水水路が施された
見事な円形劇場。
現在でもコンサートやイベントで
使用されている。
㉕港大通りから劇場の全体をのぞむ
港大通りを右に折れると
遺跡の出口。
ここからバスでアルテミス神殿へ
今では大理石の残骸があるだけ
紀元前8世紀から4度
神殿が建設された。
炎天下の中
古代の人々の生活を想像しながら
足場の悪い中をひたすら歩く
かつて営みがあった場所に
爪痕を遺していった人々。
そのよすがを辿ると
「人の生」の本質は
現代と変わらないんだなあ
と いつになく
感傷にふけるワタクシであった
最後までお読みいただき
ありがとうございました。