進路を決める頃

一般的なサラリーマン家庭であり女は勉強しなくてもいい、という父の意見が家の方針という環境でそだったわたしは、当然公立高校しか進学の余地がない。

藤は引っ越しと共に金持ちで有名な私立高校。

学力順で言うと、400人(ベビーブームだった世代)中、わたしが10位、藤と貴が50位のレベル感。


結果、無理をしてトップ高を受けたわたしは受験に失敗し、私立へ進学。藤と貴はそれぞれ志望校へ進むことになる。


話は戻るが、同レベル同士で話が弾む中学3年生。藤よりレベルの高い高校進学を望んでいたわたしは、彼からたくさんの応援をもらうことになる。


「姉ちゃんが、おまえにお守りだって」

「絶対受かるよ」

「引っ越しても会えるといいよな」


こんな言葉を日々与えてもらえば、気になってしかたがない。


周囲は、藤が貴のことを好きなこと、わたしが別の彼を好きなことは知っていたが、それでもいま思うと混乱していたようだ。

親友の貴

はっきりした物言いの彼女は、でも目立つ子ではなかった

美人ではないが瞳のよく動く、犬系の見た目


いきなり藤がわたしに話しかける

「あいつ、かわいいよね」


いま思うと、人気者の藤に声をかけられたわたしは舞い上がってしまったのだろうか?笑

チャンスがあると、貴の話を振っていたように思う

そして、それが藤の貴への想いを高めたのか…


貴は「なんでわたしを?藤って意地悪じゃん、別に好きじゃないな」と言っていた


藤に伝えることもなく、貴の話で盛り上がるうち、いつからか彼はいつもわたしの近くにいた


藤は気性が荒い

不機嫌になる藤を抑えるのも、貴の親友であるわたししか出来なかった


懐かしい班決めの時

藤と同じ班にはわたしがいないとダメだね、となる


わたし藤が好きなわけではなかった

クラスのなかで、藤をコントロールできる存在にステータスを感じていただけだったように思う



何十年も前の中学生の時


同じクラスの藤はとにかくモテた

運動神経抜群、成績優秀、イケメンでちょっと悪いヒト

彼の姉がカリスマ的な存在だったことも大きかった


反対にわたしは

いわゆる真面目な優等生

交わることのない2年間を過ごして中学3年の時


藤は突然わたしの親友に恋をした