進路を決める頃
一般的なサラリーマン家庭であり女は勉強しなくてもいい、という父の意見が家の方針という環境でそだったわたしは、当然公立高校しか進学の余地がない。
藤は引っ越しと共に金持ちで有名な私立高校。
学力順で言うと、400人(ベビーブームだった世代)中、わたしが10位、藤と貴が50位のレベル感。
結果、無理をしてトップ高を受けたわたしは受験に失敗し、私立へ進学。藤と貴はそれぞれ志望校へ進むことになる。
話は戻るが、同レベル同士で話が弾む中学3年生。藤よりレベルの高い高校進学を望んでいたわたしは、彼からたくさんの応援をもらうことになる。
「姉ちゃんが、おまえにお守りだって」
「絶対受かるよ」
「引っ越しても会えるといいよな」
こんな言葉を日々与えてもらえば、気になってしかたがない。
周囲は、藤が貴のことを好きなこと、わたしが別の彼を好きなことは知っていたが、それでもいま思うと混乱していたようだ。