光「だいじょうぶだよ。
光の家族の事を思い出しさえすれば、恐くなんかないって、すぐに感じる事ができるよ」

ララちゃんは目を閉じると、ゆっくり
「光の家族・・。光の家族・・」
とつぶやきました。
すると、胸のあたりがフワッと暖かくなり、恐い気持ちが薄くなっていきました。

ララちゃんのまわりは、キラキラの光で包まれています。

ラ「私は光の世界にいた。この地球には何をしにやって来たんだっけ?
・・・そうだ!いろいろな体験をするために来たんだ」
光「思い出してきた?」
ラ「少しだけ」
ララちゃんの頭は、まだ混乱しています。
光「楽しい体験はできている?」


ラ「楽しい事もあるけど、最近は嫌な事の方が多いよ。こんな体験をするつもりじゃなかったのに」

光「この世界は、いろいろな体験ができるように二つに分かれていたよね。
そしてその体験は、全部ララちゃんが作り出しているんだよ」

ラ「えっ?どういうこと?」

光「感じたい体験が、ちゃんと形になって現れるようになっていると言うこと。
楽しいって思ったら、楽しい事がどんどん現れて、嬉しいと思ったら、嬉しい事が現れる。
とっても素敵な星でしょう?(笑)」

ラ「そんなのウソだよ。嫌な事がある世界を自分が作るわけないじゃない!」

光「それはね、ララちゃんがいつも『今』にいないからだよ」

ラ「『今』にいないって?」

光「『今』感じている気分が、次を作り出すって言うこと。
楽しい気分は楽しい事を運んで来るって言ったよね。
でも、ララちゃんはすぐにその楽しい気分を置いて、昨日の嫌な事や、明日の不安を感じている」

ラ「たしかにね・・。また嫌な思いをしないようにとか、失敗しないようにとか。これからの事ばかり考えているのかもしれない」

光「それなんだよ。
『今』が一番大事なんだ。
家でも、学校でも『今』を大切にして、楽しい気分でいると、人生楽しい事ばかり~(笑)」

ラ「簡単に言うけど、勉強は楽しい気分でできないよー!」

ララちゃん物語 ⑤(新ふるべ歌) つづく