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​2008年夏から秋の話

 

 6月14日に岩手宮城内陸地震が

 発生してから続いていた

 自衛隊の派遣が終了。

 引き上げていく自衛隊の皆さんに

 地域住民が沿道に立ち、敬意と

 労いの気持ちで、手を振ったのを

 覚えています。

 私も、みらいを抱いて、 

 外に出ました。

 

 その後も地域は大変な日々では

 ありましたが、「がんばろう栗原」を

 合言葉に、少しずつ少しずつ、

 復興が進み始めました。

 それとは反対に、私はまた、

 気持ちが塞ぎ始めます。

 遠すぎて、仙台のサークルに行けない。

 地域には、私のような体験をした

 人はいない。ネットで見つけた、

 我が子を亡くした親の会に

 参加したいとも思いましたが、

 みらいを連れて行くのは、

 ためらいがありました。

 一歩が踏み出せないままでした。

 そんな時、みつけた

 「とっておきの音楽祭inくりはら」

    のポスター。

 障がいがある人もない人も一緒に音楽を

 たのしむ。こころのバリアフリーを

 目指す音楽祭のポスターでした。


   つづく