〈あ、話せないんですけどね〉
いるちゃんは病院のお話と
バスに乗ったお話が大好きです
そのため一日に何度も
突然思い出しかのように、
または車やバスの写真を見たときなど
なにか関連したものが出てきたときに
それらのお話をします！
ママ、パパしか言えない
話せない息子がどうやって話すのか？
それは、
息子オリジナルの身振りと声、
こちらの質問や話に対して手を挙げるなどして
やり取りをしています
病院のおはなし
「手に口を入れ、おくちみせてという身振り」
私「病院でお口見せてくださいしたね」
「車の身振り、パァパ、じゃーじゃ」もしくは「バスの身振り、マァマ」
私「パパとねぇねと車で病院行ったね」もしくは「ママとバスで病院行ったね」
「長い、の身振り」
私「銀色の棒をお口に入れてアーしたね」
「お腹、背中をトントン」
私「お腹、背中をポンポンしたね」
「腕を指して、注射の身振り」
私「注射したね。いるちゃんがんばったね」
「手を挙げたり、パチパチしたりします」
バスのおはなし🚌
「ソファーからジャンプ」
私「いるちゃんバスに乗ったね、バスを降りたね」
「台をポンとたたく、PASMOのマネ」
私「降りるときにPASMOをピッしたね」
「マァマァ」
私「ママがPASMOをピッしたね」
「ハンドルのマネ」
私「運転手さんの近くでピッするよね」
「頭を下げて、バイバイ」
私「ありがとうございました、またね～するんだよね」
「あー、と手を挙げます」
だいたいこのようなやり取りを
一日に何度もします！
発達障害さんあるあるですよね～
自分がよく理解していることだから、
話すと安心するのでしょうね！
ただ、
やりとりができると言っても、
家族なら解ってあげられますが、
どの身振りも他の人が読み取るのは
かなり難しいと思います。
普段私たちも話の流れの中で
このようなことを言っているのだろうなぁと
汲み取りながら話をしています。
きっと保育園でも本人は伝えているけど、
伝わっていないことのほうが多いのでしょう。
それでも、
本人は伝えたいという想いがとても強く、
見つけたことや嬉しいことを
色んな人に伝えようとする所が
いるちゃんの長所だと思っています
こんなに伝えたい気持ちがあるのだから、
言葉が使えたならどんなにいいのに
いるちゃんの中から溢れ出る想いを
言葉にしてあげたい。
いるちゃんが今後
言葉を発して伝えることが
できるようになるのかどうかは分かりません。
できないかもしれない未来も想定はしています。
どのようになっても
いるちゃんはいるちゃん。
今のまま、
いるちゃんの誰かに伝えたい気持ちを大切に
誰かに伝わって嬉しい経験を
これからも重ねていってあげたいです。
