〈年々付き合いが減っている〉




コロナで緊急事態宣言が出されて以降、

めっきり友達と会う機会が減りました。

それまで季節ごとに連絡を取り合っていた友達も

お互い子どもたちがいるので

会うのは控えていました。


そのうち息子の障害がわかってきて、

私から連絡することは無くなりました。


同い年の子どもがいる友達に会いたくないという気持ちのほうが強かったからです。

成長の違いがはっきり分かってしまうことを

目の当たりにしたくなかった。

きっと羨ましい気持ちが溢れてしまう。

友達にも気を遣わせてしまう。

なんて声をかけたらいいのか分からないよね。



同じ大学で同じ時を過ごして

いろんなことを話していたのに、

私だけもう違う世界を生きているかのようで

多分苦しくなってしまうから。



いつの間にか人との付き合いが減って、

気にせず会える人がごく僅かになりました。




療育センターに通えば

同じ悩みをもつママたちと繋がれるかなと

期待もしていましたが、

通ったグループはわりと軽度のお子さんが多く、

うちとは課題がまったく違うので

悩みを分かち合える感じではありませんでした。


同じように障害のある子を育てていても、

お子さんによって悩みも様々なので

わかり合うことはなかなか難しい。



「なんでも安心して話せる人っていないな」と

なんだかどんどん孤独になっていくような

気がしています。

どんなに暗い気持ちを吐き出しても

「そうだよね。辛いよね。大変だよね」って

話を聞いてもらえる場所がほしい。



障害のある子を育てるママの中には

私のように感じている方が

ほかにもいらっしゃるのではないかな

と思います。



子どもと向き合っているとき

心の中で恐ろしいことを思ってしまうことが

たくさんあります。

そんなことを思う自分自身も恐ろしくて、

気持ち悪くて、

人間じゃないように思える。

自分の子どもなのに

居なかったら良かったのに

なんて本気で思ってしまったことも

何度もあります。

こんな思いが平気で浮かんでくるほど、

障害児育児は壮絶なものです。



どれくらい立派な人間だったら、

どれくらい心が美しかったら、

どれだけ愛情に溢れていたら、

ただ愛しい気持ちだけで

障害のある子を育てられるだろう。



わたしにはできません。

最低な自分を思い知らされる毎日です。

それでも、大切な子どもたちを

なんとか守っていきたいから、

日々の辛さにも、

大変さにも

自分の醜さにも

負けたくないです。





もしも私と同じように苦しんでいる方が

いらっしゃるのなら、




暗い気持ちに飲まれてしまっても、


どんなことが心の中に浮かんできても


今日もお子さんと向き合うあなたは素晴らしいと。


そして、あなたとあなたのお子さんの存在が


必ず誰かのちからになっていると。


生まれてきてくれてよかったと


伝えたいです。