仕事に必要なもの、仕事に関係の無いもの、どちらもいくつか資格を持っていますが、取得したときの思い出が強い資格が「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」です。
その名の通り、酸欠状態や硫化水素が発生する可能性があるようなところで作業するときに必要な資格なんですが、資格自体は3日間の講習と心肺蘇生法の実技および最後に試験を受ければもらえる比較的簡単なものです。真面目に受講していれば。
で、何が思い出に残っているかというと、2つあって、
1つ目は、心肺蘇生法の実技。
いわゆる心臓マッサージです。
私、学生時代はスポーツ施設でアルバイトをしていまして、プールもあったので監視員もしていました。心肺蘇生法はその時に毎年講習を受けて実技もしていたのです。
なので、まあ大丈夫だろうと講習会に行ったら、前に指導員のかたがいらっしゃいまして、なんとそのアルバイト先の社員さんでした笑
「ご無沙汰してます!」
「おお!なにしてんの?」
って感じで復習のように再度指導を受けさせていただきました。
で、2つ目が強烈でした。
講習会3日目は医師の講習でした。
医師「皆様には昨日、心肺蘇生の講習を受けていただいた中で申し訳ないのですが、酸欠空気、吸ったら死にます。だめです。助かりません。」
え?
ちょっと簡単に書くと(医学的には正しい表現ではないかもしれませんが)酸素の不足している空気を吸うと、息をとめているのと同じで、数分くらいは耐えられるんじゃないかな?というイメージじゃないですか?
実際は、酸素が足りない空気を吸うと脳の酸素が逆に吸い出されてしまい脳が一気に酸欠になって一呼吸目で意識不明、二呼吸めで脳死のような状態になるそうです。
こわ。
で、講習は続きます。
「高濃度の硫化水素、吸ったら死にます。その時助かっても肺の細胞が溶けるので、水がたまって後日死にます。治せません。」
まてまて、こっちもかい。心肺蘇生意味ない!
あげく、後日死ぬて・・・。
まあ、なので作業するときは事前の準備(換気等)や調査(濃度測定)をしっかりしてねという講習でした。
もう一つ重要なことは、仮に誰かが倒れても、すぐに助けに行ってはダメだ。と。
なんかもう無力感だけを思い知らされる講習会でした
なんか怖いですねぇ