バイトの前夜はいつも眠れない。

閉鎖された空間が。

せわしない様子が。

たくさんの音が。

動き回り、終わるまでは
数時間いなければいけないこと。

毎度毎度。必ず具合が悪くなり、
苦しい思いをすることが。

とてつもなく怖いのです。

結果、時間通りにそこにいられたとしても。

何事もなく、『無事』には終われない。

周りは、「倒れてないんだから大丈夫だ」
と思うかもしれない。言うかもしれない。

けれど、私は毎回、あの時間が辛い。苦しい。体の悲鳴も心の悲鳴も聞こえる。話しかけられても頭に入らないくらい、泣きそうなくらい、苦しいんです。

怖い。どうしようもなく。怖い。

こんなこともできない自分を、
受け入れたくない。認めたくない。

あんなにも楽しんでやっていた仕事が、
今、こんなにも苦しい。

時間は無情にも過ぎる。
時計を見るのが怖い。