翻訳を依頼していた婚姻届受理証明書が家に届いた。

ゼクシィによると、
夫婦であることを証明する代表的な公的書類は戸籍謄本だが、婚姻届の提出から発行まで時間がかかるので、その代わりとして使用できるのが婚姻届受理証明書らしい。

この婚姻届受理証明書について、ここまでくるのに一悶着あった。


結婚するにあたり、必要な書類は一通り調べた。

私たちは日本に創設的届出をし、その後フランスに報告的届出をした。

婚約者(当時)はワーキングホリデーで日本に滞在していたので、日本で先に結婚する方がより簡単だったからだ。

言い訳にもならないが、結婚するのは初めてのことで知識が足りておらず、
時間もお金もかけた創設的届出がようやく終わって安堵していた。

また、自分たちのすべきことだけしか確認しておらず、何のために必要な書類なのかまで調べが足りていなかった。


結果として、私たちが役所から受け取った婚姻届受理証明書には不備があった。

左隅にある、わたしたちが2人揃って婚姻届を提出したことを証明する役所によって記入される欄が、
役所の長が受理したことを証明する紙を上に貼られ、隠されてしまっていた。

この不備に気づけたのは、外務省のアポスティーユを獲得した後、日本語からフランス語への翻訳を依頼した際に翻訳者の方から連絡をいただけたからであった。

彼はとても丁寧に、何が足りてなくて、なのでどうしたらいいのか、わざわざ22時すぎに電話で説明してくださった(私が帰宅するのがだいたいその時間で、合わせてくださった)。

翻訳を仕事にされているので、もちろんフランス語も日本語も堪能である。
私達ふたりは交互に彼とはなし、それぞれの言語で説明いただけたので、ふたりとも何が問題なのか完璧に理解することができた。

実はこの婚姻届受理証明書の翻訳、婚姻要具備証明書のための戸籍謄本の翻訳と違って、誰がおこなってもいい。

できるだけお金をかけたくなかった私たちは、はじめはなんとか自分たちでフランス語への翻訳を試みたが、専門用語がわからず、あきらめた。

そこで彼に翻訳を依頼することになったのだが、もし自分たちで翻訳をしていたら、フランス大使館に言われるまで気づかずに多くの時間を無駄にしていただろう。

婚姻要具備証明書も戸籍謄本も彼に翻訳を依頼したのだが、他のフランス大使館指定翻訳会社と比較して、メールの返信がはやく、納期が短く、また価格もお手頃である。

Webサイトは、古めかしいデザインだったので、当初は若干の不安がありつつ翻訳を依頼したが、結果彼に翻訳してよかった。


後日、配偶者に、婚姻届受理証明書を必要な情報が全て記載された婚姻届受理に取り変えに行ってもらった。

役所の方も何が問題かわからず、配偶者も日本語が堪能ではないので、取り替えにかなり時間がかかったようだ。

なんとか、取り替えてもらうことができ、再度外務省にアポスティーユを申請し、翻訳を依頼して、現在に至る。


今回このようなことがおこってしまったのは、

①提出書類を集めることが、作業となっていた。
②役所の仕事は完璧だと思い込み、確認を怠った。

の大きくふたつが原因していた。


①については、何のために提出する書類かを考えていたら、必要な情報が抜けていないか確認できていたかもしれない。
しかもフランス大使館からは、必ずフランス人が婚姻届提出の場にいること、と指示されていた。
であれば、それを証明する何かが必要なはず、と疑うことができたはずだ。

②については、役所といえど、国際結婚に関しては経験豊富というわけではない、ということをわかっていなかった。
厚生労働省のデータによると、21年度の婚姻件数のうち、外国籍と日本国籍の婚姻は全体の約5%程度しかない。
しかも、そのうちフランス国籍との婚姻は、その他の国として括られている。
マイナーの中のマイナーなのである。
役所に頼れるほどの経験がないと思って、自分で知識を身に付けておいた方がいいだろう。


とにかく、ようやく報告的届出のための書類が揃った。

つつがなく完了しますように。