私が書いた物語に『龍の子の祭り』という伝記ファンタジー小説がある。長編を書くのが苦手な私の中では、一番長い物語。とはいえ、文庫本にしたら二百頁ちょっと。
高校生の時に原案を思いつき書き始めて以来、何度も加筆修正を繰り返してきた。それだけになかなか思い入れも強い。
そんな私を縛りつけていた物語に、ようやく区切りをつけようと決めた。もうこれ以上に手を加える事は、もうない。


『ミコ―龍の子の祭り―』

タケルは祭りの晩に、育ての婆様からお前は龍と人の間に生を受けた御子なのだと明かされる。育った村を後にしたタケルを待ち受けていたものは、ミコたちとの出会い。額に第三の眼を持つ姫巫女、双葉。気高く美しい皇子、牙星。そして、笛を吹き続ける神子、守人。
神子、皇子、巫女、御子。四人のミコが抗いながら翻弄される、定めの糸の先に待ち受けるものは……。

タケルという龍と人の血を引く少年を軸に、四人の「ミコ」の定めを描いた伝記ファンタジー。
物語中盤からは、牙星と双葉の悲恋がメインになってくる。
この曲は物語の重要な場面を描くときに、ずっとエンドレスで聴いていたなあ。


《この記事はだから何だというわけではなく、誰に向けたわけでもない自分の為のものでした……m(。_。)m》