22年前の今日は、私達が念願の

マイホームを手に入れて、今 住んでる

この家に引越しをした日です。


まだ4歳の娘と2歳の息子の為に

小学校も私の実家も近く、大きな公園も

すぐそばにある場所に建てたこの家。


ここから子ども達は成長し、巣立ち、

いつか私と夫の二人だけの生活…

でも、いつでも帰って来れる家があれば

安心して子ども達も独り立ちして

頑張れるね。


そんな、どこにでもある普通の将来を

思い描いていた22年前。


こんな事になるなんて…。



娘はこの家で20年の月日を過ごしました。

引越して来た日。

まるで『となりのトトロ』のサツキと

メイのように家中を走り回り、嬉しそうに

ドアというドアを開けたり閉めたり。

その子ども達の姿を見て 心から

「幸せ」と思いました。


外回りや水回りなどのリフォームは

二度したけれど、今ではすっかり

あちこちが傷んでいます。


家族の形が変化して、建て直し?

それとも内装だけリフォーム?

子ども達が就職した頃しようねって

話してました。


娘は病気になったけれど、就職もして

安定したお給料・ボーナスももらえて

これからは恩返しするねと言ってくれて…


自分が長くお勤めしていけば、

転勤もあるから、その頃にお父さんと

お母さんが住み易くリフォームしたら

良いんじゃない?協力もするよ!

なんて、頼もしいことも言ってくれて

嬉しかったな。



今は…

その頼もしかった娘が再び病に倒れ、

あんなに帰りたがっていたのに帰って

来られなかったこの家で、

昼間 私一人寂しく過ごしてます。

思い描いてた『寂しさ』とは違うから

悲しくて寂しくてたまらない。




家事を済ませ、少しだけ横になったら

眠ってしまいました。

その時、とても悲しい夢を見ました。


私が娘の部屋で、娘の帰りを待ってると

見知らぬ声で

『娘とはもう二度と話す事も触れる事も

出来ないんだね。」と囁かれました。


「え…そうだけど…そうかもしれないけど

何故そんな事わざわざ言うの?」と

姿の見えないその声の持ち主に訊くと

「可哀想に…」とだけ言われて、

その声の主は消えました。


私は、

「嫌だ…嫌だよ…嫌だーー!」と

泣きながら叫びました。


その時、自分の叫び声にビックリして

目が覚めたのだけど、起きたら本当に

涙が流れていました。

暫く、その夢を思い出し泣きました。



先日『リメンバー・ミー』のことを書いた

記事の中で、紹介していない歌詞の中に


夢の中で離れていてもいつでも会える」


寂しい夜は心寄り添わせ また会える日が

やって来ることを信じ続けよう」


「また抱きしめるまでリメンバーミー」


という心に沁みる歌詞があって、

これを聴いた時に 希望を持てて


夢の中ではいつでも逢えるよね?

また逢える日は来るよね?

抱きしめるその日まで忘れないでね…って

少しだけ前を向けたのに。



でも今日は…

夢でも逢えないなんて悲し過ぎる。

娘の部屋に居たのに逢えない夢なんて。

そして、深く考えないようにしていた

「二度と逢えない」という現実を

夢の中で「受け入れなさい」と言われて

しまったようで…

喪失感でいっぱいになってしまいました。



朝、夫とマイホーム記念日だねって

話したのを娘が聞いていて、娘が

自分の部屋に帰って来られなかった事を

寂しく思ってるのだろうか…


自分のベッドで寝たい。

最期までそう言ってたんだよね。


また思い出すと涙が出るほど悲しく

寂しい夢でした。

マイホーム記念日なのに…ね。

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娘の部屋の窓から見た空。
どこにいるのかなぁ…

帰って来て良いんだよ。
自分のベッドで寝て良いんだよ。
逢いたいよ。

逢いたくて
逢いたくてたまらない…