彼岸中日

今朝早く家の電話が鳴りました。

番号を見ると…義母です。

わざとじゃないけど、出そびれたら

夫の携帯も鳴り、私の携帯も鳴りました。

全部に電話するなんて、何かあった？

そう思って、私 出たんですけど…

「あら〜瑠璃ちゃん！今日居る？

居るわよね？彼岸中日だし」と決め付け

「今日は天気が悪いからお墓じゃなくて

仏壇にお線香あげさせて。」と…

マジですか

来たいと言いながら、天気が悪いとか

膝が痛いとか、理由を付けて迎えに来てと。

はい、夫が迎えに行きました。

家に来てからも一方的に喋りまくります。

昨日の疲れが抜けていなくて、

私が疲れた顔で話を聞いてるのを見て

珍しく、夫が私に目で合図して

「雨だけどお墓に行くぞ」と言ってくれて

義母が来てからすぐお墓に向かいました。

ホッ。

お墓でも、義母は言いたい放題。

耳が遠いので、声が大きいんです。

お彼岸なので、皆さん故人を想って

綺麗なお花を飾っています。

あるお墓の前に来て、お花を見て

「あらやだ！水仙なんて！」

他人のお墓の花のダメ出しです。

私は思わず、辺りを見回しましたよ。

そのご家族が居たら…と思って。

私は義母に

「もしかしたら、故人が好きだった

お花なのかもしれないし…

テレビでも、好きなお花を飾って良いと

言ってましたよ」

と言うのも聞かず、

「あら！この家も！ダメなのよ。

水仙は毒があるんだから！」

心の中では、

（おい、もう黙れ ）と思いました。

たしかに、毒やトゲがあるものは

お墓には良くないと聞いたことあります。

でも、どんなお花を飾っても勝手でしょ？

もう、ホントに

黙ってお墓参り出来ないのかしら？

そして…

帰りの車中で驚きの報告が。

「そーいえば、あの人（義父）が

この前倒れて救急車で運ばれたのよ」

それ、今までの話の中で最後に話す

内容じゃないよね？と思いました。

日中、お友達とカラオケに行き

少し飲んで歌って、楽しく帰宅する直前

家の前の道路で倒れたらしいです。

近所の方が救急車を呼んでくれたけど

到着前に意識が戻り、家に入ると言い

救急隊員を困らせたらしいです。

結局、近くの病院に搬送されて

全身の検査をしたらしいのですが…

先生に

「もう少しで死ぬところでしたよ」と

言われたそうです。

かなりキツい高血圧の薬飲んでたので

アルコールが良くなかったみたいです。

でもね…

義父は

「もう俺はいつ死んでも良いんだ」

「孫が待ってるから」

と、先生に話したそうです。

なんか…

義父の気持ち、分かります。

私も、何かあっても助からなくていい…

と思ってますからね。

もう87歳の義父。

好きなようにさせてあげたいな。

孫娘が亡くなっても、

義母は、誰よりも長生きしてみせると

宣言してますけどね。

私も、夫も、義父も…

早く娘のところへ行きたいのに。

お義母さん。

お義母さんだけは長生きしてください。

私達はお先に…って思いました。