今朝のNHK朝ドラ『わろてんか』。
藤吉郎が亡くなり、自宅に寄席の元席主
亀井が訪れ、お線香を焚くシーン。
そこで、『反魂香』というお香の話を
初めて知りました。


焚くとその煙の中に死んだ者の姿が
現れるという伝説上のお香。
(中国の漢の武帝が、夫人の死後 
恋しさのあまり香をたいてその面影を
見たという故事にあるものだそうです。)


そんなお香があったら…
どんなに毎日が救われるのだろう。

傍にいる…そう思っても
感じない日はたくさんあります。

毎日が寂しくて、部屋のどこかで
音がすれば 娘かな…と思ったり。

猫が大人しく目を瞑り、ゴロゴロと
喉を鳴らせば、娘が撫でているのかな…
思ったり。

お線香を焚き、時間が経ったのに
ふと匂いがしてくると、ここにいるよと
知らせているのかな…と思ったり。

お買い物に行き、突然 娘が好きだった
食べ物を思い浮かべて、買って行こうと
買い物カゴに入れた時、娘がそっと
私の背後から手を伸ばし、一緒に
カゴへ入れてるのかな…と思ったり。



それもこれも、姿が見えないから…
姿が見たいから…
“ きっと娘なんだ ” と思いたいのです。




『反魂香』があったなら…
どんなに毎日が救われるのだろう。

きっと、こんなに苦しい思いをせずに
生きていかれるのに。

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