前回の長崎たび、しれっとブログに書いたけど「こんなの読んでくれる人いらっしゃるのかしら」と若干不安でしたが、お友達が「一緒に旅してるみたいで楽しかった」と言ってくれて、さらにエルモ様の顔ハメ写真を喜んでくれて、涙ちょちょぎれる思いでしたわ
いつも心温まるメッセージをありがと〜
本日も我が家のエルモさん、大活躍ですので楽しみにしててくださいましよっ。
さてさて、昨日3話目が放送された「海に眠るダイヤモンド」
(今、何も見ずに「海に沈む」「海に浮かぶ」じゃなかった、なんだっけ?となったことを報告しておきます)→いらぬ情報。
番宣や事前情報、何もなく見たので「あ、こういうお話だったのね…」と若干戸惑いがございました。
てっきり、端島(軍艦島)の栄枯盛衰&人間模様を描くヒューマンドラマだと思っていたので(いや、それはそうなのだけど)
1955年の端島と、現代の東京の2つの時代を交互に物語は進む「70年に渡る愛と友情、そして家族の物語」ということらしい…。
両方に出演(1人二役)しているのは神木隆之介さん(役柄は違います)
そして現代編に出てくる「いづみ」(と名乗る宮本信子さん演じる素敵な老婦人)が「端島編」に出演している杉咲花&土屋太鳳&池田エライザさん、の誰か…という設定らしく、早くもSNSでは「伏線」や「匂わせ」を元に考察が始まっておりました。
ちなみにワタシは杉咲花ちゃんが、いづみさんなのではないかな…と思っているのですが。
そして日曜劇場といえば、潤沢な資金で有名(ふぉっふぉっふぉっ)
当時の端島を再現したCGや、群馬に作ったオープンセットなんぞもめっちゃ豪華で、軍艦島を訪れたり興味がある身としては、見ているだけで楽しくガイドさんの説明を思い出しては「そうそう、そんなこと言ってたよね!」ってウフウフしております
ウフウフ…と言えば…出演者も豪華ですが、神木くんのお兄さんを演じている斎藤工がめっちゃエエです(興奮しすぎて呼び捨てっ)
本気を出した、斎藤工は色気むんむんだぜ。
ありゃエライザ恋に落ちるの至極当然だな。
(あんなこけしみたいな髪型が似合うの、エライザさんだけね)
そして、絶妙なタイミングで流れる King Gnu!
ドラマって「曲」がかなり重要、大切だと思うのですが、いつもながら常田さんの作る曲は期待を裏切らず、ものすご〜くいいねぇ
(「カメレオン」も、すごく良かったっっ!でも「白日」は「しろめ」って読み違えました、ファンの皆さまごめんなさい)
出だしはピアノとストリングス(弦楽器)そして時計の秒針の音(過去と未来とか表してるのかしら)
Aメロ、Bメロ、鳥肌立っちゃう転調しまくりのラスト部分は、実声と裏声をぽんぽん使い分けて歌う井口さん。
どの目線で言ってんの?って突っ込まれそうだけど「お歌、お上手ですよね、ほんとに」
ではでは本題へ♪
船内ではガイドさんの説明が一通り終わった頃「まもなく上陸です!」のアナウンスが。
天気にも恵まれ、波の高さもクリア(0.5m以下じゃないと上陸不可)見学できて本当にラッキーでしたっっ
船は「ドルフィン桟橋」に到着。
堤防のない沖合に杭を打ち込んで作られた係留施設で、波の上下、潮の干満に合わせてタラップが上下する日本初の構造を兼ね備えているそうな。
初代は1954年に完成するも2年後の大型台風で壊れてしまい、さらにその2年後の1958年に強固に改造した2代目が完成!
するも…翌年の台風で破損。。
練りに練られて作られた3代目が、その4年後に完成。
現在の桟橋は、この3代目を(桟橋の中央部分を階段状に削り、潮の干満に合わせて上陸する段を選択する構造に)改造され頑張っておられるわけです
まずは第1見学広場へ。
「やぁやぁどうも、本日レポーターを務めさせていただきます『エルモ』です。」
るーちゃん見てるぅ?いひひ
(めっちゃカメラ目線やな)
エルモさんの後ろに見える、高い建物が「3号棟」(三菱の幹部社員が住んでいた高級住宅)です。
軍艦島の炭鉱員さんもかなりの高給取りでしたが、幹部社員はその倍以上貰っていたとのこと。
現在の価格に換算すると炭鉱員は月収70万前後、幹部社員は130万くらい…と聞くと一瞬「うらやま…」と思いますが、常に危険と隣り合わせ、命の保証も定かではないことを思えば「そりゃ当然よのう」と思うのでした。
しかし当時の主要エネルギーであった石炭採掘という必要不可欠、誰かがやらねばならない仕事を島外の人からは、差別的な視線を投げかけられていたことが「海に眠るダイヤモンド」で描かれていました。うっうっ
そして右側の白い建物が「端島小中学校」
その隣の「65号棟」は軍艦島で1番大きい「コの字型」の9階建て。
1階には美容院や歯科医院、屋上には保育園と幼稚園があり、建物の正面には児童公園があったのだとか。
他のツアー会社のお客さんも来ており、かなりごった返しておりました。
なお、日差しを遮るものがないため夏場は、帽子やサンバイザーが必須!
(「雨傘・日傘」は使用禁止)
見学コースは基本的に舗装されているけど、動きやすく歩きやすい恰好、履物がベスト。
ハイヒールやサンダルなどもNGです。
そして第2見学広場へ。
島内の「高い位置」に作られた貯水槽。
前回のブログでも触れましたが、軍艦島には川や池はもちろん湧き水なんてものもないため、本土から1日2回約600tの水を3隻の船で運んでいました。
悪天候の日は船が出航できないので、5日分は貯水できるようにしてあったのだとか。
この高さに貯水タンクを設置し、落差圧で各アパートに送られる仕組み。
それを毎朝、各家庭の主婦たちが木桶に組んで自宅まで運ぶのですが、水って重たいしペットボトルに蓋しっかり…とは違い木桶を天秤棒で肩に担ぐ、、とこぼれることもあるだろうし(でも一滴たりとも無駄にできんわけで)かなりしんどかったろうなぁ
そんな重労働かつ「常に節水」を強いられていた島民にとって、1957年に完成した「端島海底水道」はこの上ない喜びだったでしょうね
貯水槽から直接各部屋に送水され、蛇口をひねれば水が出る…今では当たり前のことが当たり前じゃなかったのだから。
後ろに見えますレンガ作りの建物が、鉱山の中枢であった「総合事務所」でございます。
この中に事務棟や会議室、炭鉱員のための共同入浴場があり、最初に汚れを落とすために入る浴槽は常に真っ黒だったそうな(ドラマでもその辺りは描かれておりましたね)
もちろんお湯は「海水」
真水はあがり湯だけにしか使えなかったとのこと(これまでの水事情を鑑みれば当然ちゃー当然だが)
これは「第二竪坑口桟橋」があった場所で、ここから炭鉱員たちは仕事場である炭鉱へ降りて行くのです。
その深さ、地下600m.気温30℃湿度95%
真っ暗闇の中ヘッドライトの明かりだけを頼りに、常にガス爆発の危険を感じながら作業するというね、もうこの方たちの活躍なしでは日本の経済発展は臨めなかったわけでありますっっ
ちなみに600mを具体的に示すと「東京スカイツリー」と同じくらいの高さ!
よくテレビで富士急ハイランドのフリーホールの映像が流れたりするけど、あれで52m.
600mって…
しかも、ココはゴールではなく…600m地点がスタート。
そこから海面下1,000m以上の地点まで採掘作業は及ぶため、各自持ち場となる場所までトロッコで傾斜21度という急な坂道を「後ろ向き」で下っていくそうな
→前のめりになっちゃうから後ろ向き。
鉱内で交わされる「ご安全に」という挨拶は「絶対に事故を起こさない」という気持ちが込められていたそうです。
一般的に社内での挨拶って「お疲れ様」ですもんね。どのくらい過酷だったか想像に難くなく…
それを365日休みなく(24時間3交代)来る日も来る日も続け、1891年から1974年の閉山まで約1,570万tもの石炭を採掘した「ヤマの男」たち、なのでした。
もう尊敬の念しかないわ
そして「第3見学広場」へ。
いつ崩れてもおかしくない状態なので、立ち入り禁止なのは当然だけど心のどこかで「中に入ってみたい」気持ちも抱いてしまう
右側の建物が軍艦島を語る上で外せない「30号棟」(日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造の高層アパート)
そうそう、この場所でB'zの「My Lonely Town」МV撮影が行われ、「進撃の巨人」実写版では立ち入り禁止区域がロケ地になっておりました。
その左側が「31号棟社宅」
地階に一般用の共同浴場、1階には郵便局や理髪店も設置されていました。
ふと足元を見て「実際にここで生活していたんだなぁ」と、なんとも言えない感慨深い気持ちになりました。
そして来た道を戻る時に衝撃的な風景を目撃!
これ、先ほどの総合事務所なのですが…
正面から見たら崩壊が進んでいるものの、レンガだし丈夫なんだなとか思っておりましたが…
横から見たら、ペラッペラ
下の矢印くらいの厚みがあった建物が…こんなに薄く。
そりゃそうですよね、年中潮風にさらされ、台風やら悪天候では波がざっば〜んっと押し寄せたり、この状態で留まっていることが奇跡なわけで。。
それでも世界遺産に登録が決まり、色々な方が訪れるため少しでも長く「見学が可能なように」と裏側から補強されている様子を見て胸が熱くなるのであった。ぽわ〜んっ
なお「30号棟」に至っては「保存が困難(2022年の時点で余命半年と診断)」という理由から現在は補修の対象から外れており、見学できなくなるのもそう遠くない未来かもしれません。
最後に…
ワタシが軍艦島のエピソードで、一番強烈かつ衝撃的だった「トイレ事情」についてお話したいと思います
一部の高級社宅を除き、鉱員さんたちの社宅には個別のトイレとお風呂はなく「共同」で使用しておりました(のちに内風呂やトイレが設置された部屋も建設されますがっっ)
時代的に「水洗トイレ」ではなく、いわゆるぼっとん、と呼ばれるものが共同トイレに5〜6個設置され、その真ん中に最上階から大きな配管が地下の溜耕まで通っておりました。
「木」で例えると大きな幹が排水管、斜めに伸びている枝の先っちょがトイレに繋がってるようなイメージです。
軍艦島には水道がないため下水処理もなく、トイレの排水管は海と直結。
そのため台風などがくると、排水管を逆流した海水がトイレから噴き出すこともあったそうで想像するだけでヒィィィ!ってなりますな
これがその「排水管」であります。
とある日、この排水管が設置されている屋上で子供たちが遊んでいたそうです。
もう何を言いたいか分かったかもしれません…
先程説明したように、この排水管は地下(海)まで一直線となっていて、途中で「ひっかかる」場所がありません。
木の幹状態なので。
そこに子供が落ちてしまう事件が起こったと
普段は排水管に蓋はされているし、誤って落ちるなんてことはないのだろうけど。
そしてこれが軍艦島じゃなきゃ、助かったろうに…
そのエピソードがとにかく強烈で、今でも鮮明に思い出してしまうほどで…。
軍艦島=トイレ〜!みたいになってしまっているワタシです
この話しようか迷ったんですけど、もうしないと終わらないっていうか…もう、ほんとに。。
とほほほほほほほほー
約2時間半の軍艦島上陸ツアーを終え、長崎港常盤ターミナルに戻りましてお土産ショップへ。
ワタシは出会えなかったのですが「軍艦島のガンショーくん」公式Xではご本人がイベントなんぞの時に登場しているモヨウ。
うぉ〜エルモさんと写真撮ってもらいたいぃぃぃ
お土産はお約束♪のクリアファイル。
勿体なくて基本的に使えないけど、かさばらない、軽い、薄い、記念になる!と重宝なお土産ざんす。
めちゃめちゃカッコイイやつも!
最近は収拾つかなくなって買うのは控えめだけど、この時はどこか行くたびに買ってたマスキングテープ。
さて、この後は市内をさくっと観光して「出島」に向かいます♪