「目立ちたい」「ニキビ」「刺激的な友人」
今振り返ると、
私が起業することになった原点は、
この3つだったように思います。
「目立ちたい」
「ニキビ」
「刺激的な友人」
一見、まったく関係なさそうですよね。
でも、この3つがなかったら、
今の私はたぶんいません。
今日は少し、昔の話をします。
1.「目立ってる」が、褒め言葉だった頃
10歳から15歳までの私は、
「いかに目立つか」
で生きていました。
きっかけは芸能界です。
子役事務所にスカウトされて、芸能活動を始めました。
ダンスを習って、
歌を習って、
オーディションを受けて。
少しずつCMにも出られるようになりました。
そんな環境で幼少期を過ごしたからでしょうか。
私はとにかく、
「目立つこと=良いこと」
だと思っていました。
頭が良い。
運動ができる。
明るい。
声が大きい。
授業ではよく発表する。
人と違うことも、
人から見られることも、
全然怖くなかった。
むしろ、
「目立ってるね」
と言われることは、私にとって褒め言葉でした。
ところが15歳。
そんな私に、初めて大きな転機が訪れます。
2.15歳、「目立ちたい」が消えた
高校受験に失敗しました。
ただ高校に落ちた、という話ではありません。
私が受験したのは、
芸能活動を続けながら通える高校。
そこに落ちたことで、
それまで積み重ねてきた芸能活動を続けることが難しくなりました。
せっかくCMに出られるところまできたのに。
ここで終わるの?
本気で悔しかった。
「高校を留年して、来年もう一度受験しようかな」
そんなことまで真剣に考えていました。
そして高校生活が始まると、
私の身体にも変化が出始めました。
顔中に、大量のニキビができたんです。
鏡を見るのが嫌になりました。
少し前まで、
「どうやったらもっと目立てるだろう」
と考えていた女の子が、
今度は、
「どうやったら誰にも顔を見られずに済むだろう」
と考えるようになりました。
そして高校2年生のある日。
すれ違った男子から、こう言われました。
「ゴーヤチャンピオン」
話したこともありません。
名前すら知らない男の子でした。
でも、その一言だけは、
今でも覚えています。
傷つきました。
たった一言なのに、
人の記憶には何十年も残る言葉があるんですよね。
それから私は、
人と話すときに相手の顔を見なくなりました。
友達がいなかったわけではありません。
表面的には、普通の高校生だったと思います。
でも、
顔を見て話せない。
目線を逸らして話す。
高校って、
「青春」
っていうじゃないですか。
私には、あまりありませんでした。
孤独でした。
3.私が逃げ込んだ場所
高校2年生の頃、
私はあることを決めました。
学校は単位を落とさないギリギリまで休んで、
自分で勉強しよう。
そして私が通うようになったのが、
県立図書館でした。
学校ではなく、図書館。
大半の時間をそこで過ごしながら、
一人で勉強しました。
当時はもちろん、
「この経験が将来の仕事につながる」
なんて考えていません。
ただ、
自分の人生をどうにかしたかった。
だから勉強した。
今考えると、
私はこの頃から、
「環境が嫌なら、自分で別の道を探す」
という癖がついたのかもしれません。
そして18歳。
私を苦しめていたものが、
少しずつ変わり始めます。
4.18歳、3年ぶりに青春が始まった
皮膚科やエステに通い、
ニキビは少しずつ落ち着いていきました。
まだ顔には赤みが残っていました。
でも、
メイクをすれば隠せるくらいにはなった。
そして私は宮崎を出て、
寮制度のある北九州予備校に入校しました。
北九州予備校といえば、
「監獄みたい」
なんて言われることもあります。
でも私にとっては、
天国でした。
なぜなら、
3年ぶりに「仲の良い友達」ができたから。
グループができた。
一緒に笑える人ができた。
それだけで、
毎日が驚くほど楽しかった。
初めて出会うタイプの男の子。
女子校出身の女友達。
宮崎では出会わなかった県外の子たち。
育ってきた環境も、
考え方も、
将来やりたいことも違う。
いろんな人に出会って、
いろんな価値観を知りました。
そして私は、
人から刺激を受けることの面白さを知りました。
勉強も頑張れました。
高校時代にはできなかった「青春」を、
18歳になって初めて取り戻したような感覚でした。
でも当時の私は、
まだ知りません。
10代で経験した、
「目立ちたい」
という欲求。
人生で初めて自信を失うほど悩んだ、
「ニキビ」。
そして18歳で知った、
「刺激的な人と出会う面白さ」。
この、一見バラバラな3つの経験が、
何年も経ったあと、
私の「起業」に全部つながっていくことになります。
人生って不思議です。
そのときは、
「最悪だった」
と思っている出来事でさえ、
後から振り返ると、
自分の人生を作った大切な伏線になっていたりする。
15歳の私は、
ニキビだらけの顔を見て泣いていました。
まさかその経験が、
将来、
美容の仕事をする理由のひとつになるなんて、思ってもいませんでした。
そして18歳の私は、
まだ「起業」という未来すら知りません。
ここから大学生になり、
世界を旅するようになり、
「いつか自分で会社をやりたい」
と思うようになります。
なぜ、そう思ったのか。
次は、
「普通に就職するつもりだった私が、起業を考え始めた理由」
を書いてみようと思います。
続く。









