小峰元さんの「アルキメデスは手を汚さない」講談社文庫


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私が若い頃読んだ本なので、本もかなり古く裏表紙はシミだらけです。


今回、久しぶりに引っ張り出してきて、また読みました。

面白かったという印象はずーっと持ち続けていたけれど、ストーリーは完全に忘れていて、初めて読むような面白さでした!


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何かで読んだのですが、東野圭吾さんは、この「アルキメデスは手を汚さない」を読んで、ミステリーを書こうと思ったそうです。私は、これを読んでミステリー小説を読もうと思いました。

私は東野圭吾さんと同年代なのですが、すんご〜い違いですね!😅


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題名にインパクトがありますが、読み進むうちに分かります。次々に起きる事件に先が読めないというか、あれこれ考えながら読んで、裏切られる楽しさがあります。


時代が変わり、携帯やネットがある今の高校生と、その当時の高校生との考え方や会話の違いはあるだろうけど、大人の若者に対する見方は時代が変わっても同じだなぁ、と思えるセリフがあります。


刑事同士の会話に次のようなのが出てきます。


「やつらが何を考えているやら、俺たちには見当もつかない。毎日の新聞を見てみろ。やつらのやることに俺たちは度肝を抜かれっ放しだ。ところが、やつらは俺たちの考えそうなことは先刻見通してるんだ。そんな時代なんだよ、現代は。しっかりせえ、大塚」


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第19回江戸川乱歩賞(昭和48年度)受賞作。


面白かったなぁ、と思う小説は、また読み返すと新たな面白さが見つかるようです。


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