例年、都心から1週間後くらいに見頃を迎える、るりいろ工房のある青梅市二俣尾の桜。

4月4日の桜の様子を見てきました。

 

 

毎年見事な早咲きの道端のしだれ桜。

 

 

 

最寄りの無人駅、青梅線石神前駅の桜はもう少しで満開。

 

 

 

 

ほぼ満開に近い石神前駅のすぐ隣りの石神神社のソメイヨシノと、

 

 

 

若葉の新緑が眩しいヤマザクラ。

 

 

 

のどかな単線の遮断機のない踏切の向こうに見える花木。

 

 

 

まだ蕾が多い海禅寺の桜。

 

これから見頃を迎える桜が多いので、工房に電車でいらっしゃる方は少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

販売のリクエストをいただいた、縁取りだけ透明な青色ガラスを使って製作したガラスの壁掛け時計。

リラックスできる空間に馴染ませたかったので、表面はすりガラス状にし、木材の針を使用しました。

装飾やインデックス、秒針は省略したデザインにしています。

 

 

 

サイズ14.5cm

スタンドを使って置き時計にも。

 

 

 

パーツが細かいので色数を絞ったガラスのリース。

 

ここ数日寒さが戻ってきているので体調に気をつけてお過ごしください。

 

 

 

るりいろ工房の作品や、創作体験で行なっている、

ガラスを熱で溶かし合わせるグラスフュージング技法で、

お皿ができるまでの過程をご紹介します。

 

工芸用の大判のガラス板から、使いやすい大きさにカットしたガラス。

 

このガラスを目的の大きさと形になるように専用の工具を使いながら加工していきます。

ちょうどいい大きさのガラスのかけらがあればそちらを使います。

(かけらを切ったり削ったりせずに感覚的に置いていくだけでも楽しいです)

 

 

ベースとなる板ガラスの上に自由にレイアウトして、動かないように仮止めのりでとめます。

※体験での作業の場合はここまでとなります。

 

 

ここからは裏方の作業です。

炉の中で溶かす際にガラスを置いておく棚板の準備。

 

板に直にガラスを置くと、高温で溶けたガラスがくっついて固まってしまうので、

離型剤という粉末を水に溶いたものを棚板を回しながら満遍なく塗っていきます。

この離型剤の効果は焼成1回分なので、次の焼成をする際にはヤスリなどで綺麗に削り落として

また塗り直す必要があります。

 

 

 

 

離型剤が塗り終わった棚板は、天気が良い日に外で自然乾燥させています。

(陽が差さない日が続いているときは工房内のコンロなどで乾燥)

 

 

乾燥したあと、余計な粉を落とし、焼成前の作品を置いていきます。

 

 

炉の中で棚板を段組にして、ガラスを溶かしてきます。

この時の炉内の温度は800度近くになるように温度を上げて行き、

最高温度になったら、ゆっくり時間をかけて冷ましていきます。

 

このとき、レイアウトしたガラスの凹凸を活かすのか、滑らかに溶かすのか、

またはグラスフュージングの中の細かな技法の違いによって、

温度や時間を変えています。

 

棚板は焼成を何年か繰り返しているとヒビが入ってきて割れてしまうのですが、

るりいろ工房で使っている大きさ40cmの棚板は、現在流通しているところが見つけられなくて困っています。

 

焼成が終わり、溶け合ってプレート状に仕上がった作品は、

溶けたガラスの縁にバリが出ていることがあるので、研磨した後に、

お皿の型に離型剤を塗ったものの上に置いて、もう一度焼成します。

 

型のかたちに沿ってガラスが溶けて冒頭のようなお皿が出来上がります。

(このときにもバリやざらつきが出ることがあるので研磨をします)

 

 

カットしたガラスの小さなかけらをベースのガラスではなく、

直に棚板の上に乗せて焼成すると半球状の粒ガラスができます。

 

 

 

るりいろ工房

 

 

屋外に光と色が満ち溢れる季節ですが、るりいろ工房の作品の中から、風景に馴染みながら周囲の色や光を取り込んで輝く無色の透明ガラスのグラスフュージング作品を集めてみました。

 

A.花冠のオーナメントリース。

 

B.クリアガラスの端切れのみで製作している丸皿。

 

水面のきらめきや水底に落ちる影、冬の朝に水に張った薄い氷の精巧さ、など、透きとおっていて近くで見ることができるのに、閉じていて違う時間が流れているものへの憧れから製作しています。

 

C.厚みを持たせたクリアガラスの屋外サイン。

 

D.少し小さめな花冠のオーナメントリース。

 

E.砕いたクリアガラスで作るペンダント。

 

C以外の作品は工房内で展示販売しています。

Eのペンダントは体験で作っていただくこともできます(月毎に数に限りがあります)。

 

 

 

 

御岳渓谷遊歩道のヤマブキと、石神沢の水の流れ。

 

ruriiro.jp

 

20?数年前に手作りしたplalaのホームページが使えなくなってしまったので、わからないことをひとつひとつ検索しながら作り直しました。ガラスやグラスフュージングの魅力が伝わるようにできていたら嬉しいです。

 

青いガラスで濃淡のある配色に編むように作ったボウル