積み重ねたガラスの粒や粉末を溶かしてできた皿の拡大写真。細かな気泡が入り、色がグラデーションになっている

 

るりいろ工房で使用している工芸用のガラスはほとんどが輸入されたものです。
原料を買う、つくる、商う、生活するということは世界が平和でなければできないことです。ですが近頃、悲劇を積み重ね得てきた平和や人権を保証する憲法がなぜ大切なのか、歴史から読み取れていないような政治が支持を集めていて、歴史の悲劇を繰り返すのではないか、それ以上に繰り返している最中にあるのではないかという危機感があるので、長くなりますが選挙期間中に触れさせていただきます。

歴史の悲劇は差別から

人間が何を行なってきたのか記され、人間とはどういったものかを感じ取れるのが歴史なのですが、その歴史から読み取れるもののうちのいくつかが、権力を持ち動かすことの危うさや、人間が持つ差別と優越感情がもたらす攻撃性です。

私たちが、より違いが大きな人たちを恐れる感情は、自分たちのコミュニティに行き詰まりを感じたときや、事件や災害が起こったときに生まれる猜疑心からデマとなり、悪いことをしている人は罰されるべきだという処罰感情に発展することがあります。

人々による差別を是正するのではなく利用して、自分たちと違いの多い人々を「敵」と見做し、その「敵」に厳しく対処してみせることで政治や社会の行き詰まりをごまかし、自らの支持を得ようとする政治手法が過去にも用いられてきました。

こういった方法は誰しもが持つ人権を軽視しているので次第にエスカレートし、別の少数者や社会的弱者、自分たちに都合の悪い声をあげる人たちに向かいます。権力を維持するために歴史を都合よく解釈したり、表現や報道の自由などの人権を少しずつ削っていった国がどのような悲劇を招いたかは歴史に記されています。

現代でも繰り返される歴史

このような歴史は誰もが学んだはずなので、現代では繰り返されることはないと思っていたのですが、ロシアやイスラエルを筆頭にアメリカでも始まり、日本も繰り返さないための最後の分岐点にあると思います。

ガザへの侵攻が始まった2023年10月以降日本はイスラエルの武器・装備品を241億円分購入していたことがわかりました。私たちは知らない間に7万1千人以上のパレスチナ人を殺害したイスラエルに加担していたようなものです。そのうえ、イスラエル製の攻撃用ドローンを自衛隊用として購入採用を予定しています。

また日本の防衛費は上がり続けており、武器の輸出拡大も予定されています。現状では防衛装備品の輸出は殺傷能力のない「5類型」に限られていますが、現政権は2026年前半にその条件を撤廃する予定です。世界に兵器が増えれば緊張が増し、軍事費は世界でも日本でもエスカレートしていくでしょう。兵器を製造している一部の重工や電子系の企業は儲かりますが、他の人々は増えていく防衛費の負担が重くなっていきます。

殺傷兵器を売って生計をたてることに依存してしまう死の商人化と、先ほど述べた差別を利用して敵を作る政治がセットになるとマッチポンプのように作用し、再び悲劇を繰り返すまで(あるいは繰り返しても)そこから抜け出すことは困難になります。

政治に対して何も言えなくなってからでは遅いので、何かやってくれそうだから、親しみやすいから、ではなく、歴史を繰り返さないためにどういったことをしてはいけないのか、政治家がしっかりと認識して活動しているかどうかを調べてから投票先を考えたいただきたいです。

ずっと欲しいと思っていた、小さな草花を飾れるガラスの小さな花瓶(または一輪挿し)を制作しました。

ネットショップのiichiとcreemaで販売開始しています。

 

 

花瓶の高さは5cmから6cmほど。

合わせる植物や飾り方に幅を持たせられるように、ガラスの厚みや幅は3種類にしました。

底の厚みはいずれも1cmで重心が低く安定感があり倒れにくいため、デスクやテーブルの他にもベッドサイドなどでも利用しやすいです。

 

 

1つの作品に1つの原型と石膏型を作って制作するため、全く同じ色や模様の作品はなく、ひとつの作品は一点限りとなります。

 

 

飾る植物の邪魔にならないようにしたかったので、かたちはシンプルに、ほのかに色や光が滲んで陰影ができるようなすりガラスの花器に仕上げました。

 

 

花だけでなく、気に入った葉の枝や蔓を一枝飾るだけでも、その植物の新しい魅力に気が付いたり。

様々な楽しみ方を見つけてもらえたら嬉しいです。

 

ショップ

iichi

 

creema

 

 

 

例年、都心から1週間後くらいに見頃を迎える、るりいろ工房のある青梅市二俣尾の桜。

4月4日の桜の様子を見てきました。

 

 

毎年見事な早咲きの道端のしだれ桜。

 

 

 

最寄りの無人駅、青梅線石神前駅の桜はもう少しで満開。

 

 

 

 

ほぼ満開に近い石神前駅のすぐ隣りの石神神社のソメイヨシノと、

 

 

 

若葉の新緑が眩しいヤマザクラ。

 

 

 

のどかな単線の遮断機のない踏切の向こうに見える花木。

 

 

 

まだ蕾が多い海禅寺の桜。

 

これから見頃を迎える桜が多いので、工房に電車でいらっしゃる方は少し足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

販売のリクエストをいただいた、縁取りだけ透明な青色ガラスを使って製作したガラスの壁掛け時計。

リラックスできる空間に馴染ませたかったので、表面はすりガラス状にし、木材の針を使用しました。

装飾やインデックス、秒針は省略したデザインにしています。

 

 

 

サイズ14.5cm

スタンドを使って置き時計にも。

 

 

 

パーツが細かいので色数を絞ったガラスのリース。

 

ここ数日寒さが戻ってきているので体調に気をつけてお過ごしください。

 

 

 

るりいろ工房の作品や、創作体験で行なっている、

ガラスを熱で溶かし合わせるグラスフュージング技法で、

お皿ができるまでの過程をご紹介します。

 

工芸用の大判のガラス板から、使いやすい大きさにカットしたガラス。

 

このガラスを目的の大きさと形になるように専用の工具を使いながら加工していきます。

ちょうどいい大きさのガラスのかけらがあればそちらを使います。

(かけらを切ったり削ったりせずに感覚的に置いていくだけでも楽しいです)

 

 

ベースとなる板ガラスの上に自由にレイアウトして、動かないように仮止めのりでとめます。

※体験での作業の場合はここまでとなります。

 

 

ここからは裏方の作業です。

炉の中で溶かす際にガラスを置いておく棚板の準備。

 

板に直にガラスを置くと、高温で溶けたガラスがくっついて固まってしまうので、

離型剤という粉末を水に溶いたものを棚板を回しながら満遍なく塗っていきます。

この離型剤の効果は焼成1回分なので、次の焼成をする際にはヤスリなどで綺麗に削り落として

また塗り直す必要があります。

 

 

 

 

離型剤が塗り終わった棚板は、天気が良い日に外で自然乾燥させています。

(陽が差さない日が続いているときは工房内のコンロなどで乾燥)

 

 

乾燥したあと、余計な粉を落とし、焼成前の作品を置いていきます。

 

 

炉の中で棚板を段組にして、ガラスを溶かしていきます。

この時の炉内の温度は800度近くになるように温度を上げて行き、

最高温度になったら、ゆっくり時間をかけて冷ましていきます。

 

このとき、レイアウトしたガラスの凹凸を活かすのか、滑らかに溶かすのか、

またはグラスフュージングの中の細かな技法の違いによって、

温度や時間を変えています。

 

棚板は焼成を何年か繰り返しているとヒビが入ってきて割れてしまうのですが、

るりいろ工房で使っている大きさ40cmの棚板は、現在流通しているところが見つけられなくて困っています。

 

焼成が終わり、溶け合ってプレート状に仕上がった作品は、

溶けたガラスの縁にバリが出ていることがあるので、研磨した後に、

お皿の型に離型剤を塗ったものの上に置いて、もう一度焼成します。

 

型のかたちに沿ってガラスが溶けて冒頭のようなお皿が出来上がります。

(このときにもバリやざらつきが出ることがあるので研磨をします)

 

 

カットしたガラスの小さなかけらをベースのガラスではなく、

直に棚板の上に乗せて焼成すると半球状の粒ガラスができます。

 

 

 

るりいろ工房