「世界は1頭のトナカイから生まれました。

 

トナカイの静脈が、河になりました。

 

眼が、星になりました。

 

毛皮が、森林になりました。

 

トナカイの心臓は地球の奥深く下りていって、この世の全てのものを繋ぐ絆がそこから生まれました。

 

あなたも、ここへ来るずっと前から、この絆の一部だったのです」

 

(北欧先住民サーメの創世神話)

 

 

 

 

…18年前、ノルウェーのカラショクという都市にあるサーメ博物館というところで、この神話を知りました。

 

サーメ(サーミ)は、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンとロシアの4カ国にまたがって、北極圏に暮らす先住民の方たちです。

 

紹介フィルムの中では、モンゴロイド的な顔立ちの威厳のある老人が、この神話を語っていました。

 

映像がとても美しかったこともあって、強烈なインパクトを受けました。全てのものが強い絆で1つに結ばれているという世界観や、水・河川を「母なる大地の血・血管」とする見方は、トラッカー・スクールや他の先住民族にも共通するものです。

 

日本語が話せるという以外に、日本人であるアイデンティティを見いだせずにいた当時の私は、「むしろこの絆に属す者でありたい!」と強く願いました。

 

 

そして、今も…。

 

それがトナカイであるかどうかは分かりませんが、地球はひとつの生命体と感じています。

 

全ての生き物は、その細胞…。

 

その集積の上に、地球意識が、ある…。

 

 

 

 

…地球と人体は、マクロコスモスとミクロコスモスの関係なのだと私は感じています。

 

それはちょうど、人間である私の身体が、60兆を超えると言われる細胞の集積から成っているのと同じ。

 

そしてその集積の上に「私」という意識が宿っているのと同じ。

 

私の身体の細胞たちは、自分たちの集積の上にこの「私」という意識が存在している事を、あるいは知らないかもしれない。(私の背中や体内の細胞たちは、私の顔すら見たことが無いはず!…(笑))

 

日々、隣り合わせた細胞たちや流れてくる酸素や栄養素との関係性の中だけで、「今日あの細胞がこんなことしてくれたなあ♪」とか、「最近血流が前よりサラサラになったなあ♪」とか一喜一憂しながら一生懸命生きているのかもしれない…と思ったりします。

 

自分が人体の中でどういう役割を担った細胞なのかを理解している細胞がいるとすれば、それが「自分の使命を知っている」状態なのだろうと思いますし、「私」という意識とすら共感・共鳴できるようなら、スピリチュアルな認識力のある細胞、ということになるのでしょう。

 

逆に、細胞たちの集積の上に宿る「私」の方も、ちゃんと自分の身体の事を考えて、細胞たちと共感・共鳴しながら生きて行かなければいけないな…と、時々反省しています。

 

同じような事が、地球と個々の私たちとの間にも、あるのではないか…と思っています。

 

 

 

 

…以前お世話になったホメオパシーの先生から、「自分でないものになろうとすると、ガンになる」と教わったことがありました。

 

 

人間が、地球という生命体における本来の規模とスピードを超えて、「体内」の「他の組織や細胞たち」にダメージを与えるような生き方になってしまったために、今回新型コロナウイルスという「白血球」の出現を招いてしまったと感じていますが…。

 

 

実は解決法はシンプルで、個々の人間がペースを落として、ありのままの自分で進みたい道に進んで、過労になったりしない幸せなペースで生きて行けば、そして他の生き物たちと環境を大切にして行けば、地球もまた幸せになって行くのだと思います。どう考えても細胞と全体は、Win-Winの関係なのですから!!自分のハッピーが相手のハッピーでもあるというのは、最高に幸せな関係だと思います。実は世界は、そういう風にできている!!

 

 

そういう道を探って行けたら…と思っています♪