娘の受験はテーマも作ってあるので

今さら感満載なのですが。


推薦入試を受けなかったことにフォーカスしてみます。


夏休みが終わり、秋を感じる頃。

娘は大きな決断をしました。

第一志望校変更です。

有り体に言うと、

娘は高1から目指していた大学を断念し

入試難易度ランクを下げて

より現役合格の確率を上げる決断をしました。

ポロポロ泣いてたなぁ。


ランクを下げたと言っても医学部ですから

楽になったわけではありません。

少し合格確率を上げただけです。

より合格のチャンスを増やすため

当然、学校も塾も(内心では親も)娘に対して

再設定した志望大学医学部への一般推薦出願を勧めました。


決断したとは言え、未練があったんだろうなぁ。

あるいは気持ちの整理をつけるにはそれなりの時間を要したか。

「もしかしてセンターが取れて二次力も今よりついてたら

(一度は諦めた大学に)出願したくなるかもしれない。

後戻りはしないけど、前進として挑戦するかもしれない。」

みたいなことを言って

前期日程受験の権利を手放したがりませんでした。


ま、志望理由書とか書くのは手間取るし

倍率も低いわけじゃないし

何やら一般枠でも男子が有利と実しやかな噂もあるし。

じゃあ前期で決めようぜっ!

って感じで推薦出願の話は流れました。



センター本番。

取れちゃったのよ、望外の高得点が。

「センターでは、まさかの失点はあるけど、まさかの得点はない。

そういう意義と仕組みの試験だから。」

と息子は言っていましたが、

幸運は絶対にあるよね笑


諦めた大学をやっぱり受けたいと言い出すと厄介だな。

と、心配したものの杞憂でした。

「来年この点数が取れる保証なんかどこにもない。

大嫌いなセンターなんか二度と受けたくない。

今年で決めたい。」

というようなことを本人が言いまして

何年も恋い焦がれた大学と、あっさり決別しました笑

秋の涙は何だったの?


出願も無事に終え、粛々と二次対策に集中していた最中

娘の出願大学の推薦入試が実施され、ほどなく発表がありました。


発表の日の夜、娘が私と目を合わさずに言いました。

「Aちゃんね、某大の推薦合格した。」

Aちゃんとは、模試成績もセンター得点も娘より低い同級生です。

さすがにこの時は、私も内心やっちまったーと思いました。

娘「Aちゃん頑張ってたから合格して良かった。

(娘が推薦願書を)出さないって決めたのは私だから。

私にはAちゃんを羨ましがる資格はない。

私の権利は前期を受けることだけ。」

淡々と話す娘に、なんと応えたらよいのやら……。

娘「私、絶対に受かる。」

母「うん、受かろう。」

短い会話に、娘の形容しがたい感情が滲んでいました。

お友達が恨めしいわけじゃない。

後悔しているわけじゃない。

ただ、寄る辺ないモヤモヤを吐いただけ。

黙々と夜食を食べ、席を立とうとしたところで

努めて明るく宣言しました。

「落ちたら死ぬほど後悔するのが目に見えてるから

死なないために絶対受かるよニコニコ

自分で決めたことは自分で回収する!」

我が娘ながら、とんでもない負けず嫌い笑

気炎が噴き上がってるわ笑

医者の適性があるかどうか知らんけど

社会人としてへこたれないタフさは備わっていそう笑


推薦発表の日の夜だけ小波が立ちましたが

翌日の朝にはいつも通りでした。

それから二次までやはり粛々と変わらず勉強しました。


学科本番の手応えはすこぶる良く、

面接は人たらしなキャラを遺憾なく発揮し、

年末の胃の痛い日々が嘘のように

穏やかに発表を待ちました。


ところで一足先に合格を手にしたAちゃんは、

娘の合格を知るやすぐにおめでとうメッセージをくれました。

そして今も「マッチングどうするぅ?」なんて話をする仲ですニコニコ