連休の5月2日、忘れもしない大好きな忌野清志郎の命日。
3回忌である今年は武道館で行われたロックンロール・ショーのイベントに行ってきた。
出演アーティストは奥田民生、トータス松本、斉藤和義、クロマニヨンズ、矢野顕子、ゆず、泉谷しげる等
4:00開演から約6時間、清志郎三昧である。
奥田民生の絶叫スローバラードやチャンスは今夜♪矢野顕子のひとつだけ♪
泉谷しげるのサマータイムブルース、クロマニヨンズのいいことばかりはありゃしない♪
どれもこれも筆舌に尽くしがたいほど素晴らしかったのだが
意外にも一番心に直接大砲をブチ抜かれたのは
サンボマスターの「世界中の人に自慢したいよ」だった。
「ここにいる清志郎ファンのみなさん、ぼくは今このステージにいて
清志郎さんをどうしたいかわかりますかみなさん!
ぼくは清志郎さんをどうしたいか、みなさん、ぼくは、
ぼくは清志郎さんを世界中の人に自慢したいんですよー!!」
と叫んで、ギター一本の弾き語りで歌いはじめる。
「君とふたり暮らせるのなら 他になにもいらない
たとえ空が落ちてきても ふたり受け止められるさ
ぼくはぼくは自慢したいよ
君のことを 清志郎さんのことを
みんなにみんなに町中の人に
もっと自慢したいよ」
時には囁くように、時には声を張り上げ、そしてまた語りかけるように
魂のこめられた一曲だった。
もちろんその日出演したミュージシャンは誰もがみな
120%の心をこめて熱唱したのだ。
でもなぜこのサンボマスターだけあんなに涙が止まらなかったのか。
それは言葉に魂がのっかって直接大砲のように心をぶち抜いたからだ。
そしてもうひとつ、それは清志郎の優しい優しい愛がこめられた歌詞。
この歌の彼女のことを愛して愛してやまない歌詞だ。
それはまるでBob Dylanの北国の少女♪や彼女に会ったらよろしくと♪の温度に似ている。
If you get close to her, kiss her once for me
という一節、これだけで泣ける。
おれのかわりに彼女にキスを・・・
いやいや、トイレと同じでキスだってかわってやれるものじゃないことは誰にもわかる。
そうまでしてこの女の人が好きなんだよ。
もう泣けるだろ、しかし。
魂の歌い手、サンボマスター山口隆。まいりました。
というわけでいい夜を過ごした。
ただチャボの終始寂しそうな表情が切なかった。
チャボもきっとif you get close to him, hug him once for me. という気持ちなんだろう。

