自我の世界にいた時、信頼は、とても難しいものだと思っていました。
どれだけ信頼していても、信頼されていても、
たった一言で、その信頼が崩れ去ってしまうことがありました。
そんなつもりで言ったわけではないのに、
わたしからすれば、それは誤解なのに、
どう言い訳をしようが、もう修復は不可能でした。
宇宙の法則で言えば、
説得しようとすればするほど、相手は逃げて行きます。
そんな法則のことを知りませんから、ただただ落ち込むだけでした。
わたしが観る現実世界というのは、わたしの意識が投影した世界です。
スピリットであるわたし達は、お互いがWin-Winの関係で投影し合い、
わたしが何を投影しているのか、
わたしが何を手放せばいいのかを、教えてくれています。
現実の世界に投影しているのは、
この肉体のわたしと、意識のわたしとの関係性です。
わたしが、意識のわたし(本当のわたし)のことを信頼していなければ、
外に観える現実世界では、裏切られたり、信頼できなかったりという世界を観ることになります。
意識のわたし(本当のわたし) = 宇宙の法則です。
宇宙の法則の存在を信じられないと、人間であるわたしはどうするかというと、
ジタバタしてしまいます。
思考で、あれやこれやと考えたり、
誰かに指示をしたり、迷惑をかけたり、誰かのせいにしたりしてしまいます。
結局、わたしの信頼を失ってしまう現実がやってきます。
宇宙の法則を、心底信じられるようになるには、
何度もその体験をする必要があります。
幽霊を全く見た事がない人は、幽霊の存在が信じられません。
でも、何度も見た事がある人は、信じるも信じないも、「そこにいるやん。」と、当たり前になっていくように、
「こうすると、こうなるよね。」
「やっぱり、そうなるね。」と、
実験のように、何度も何度も繰り返して、
「必ず、そうなる」
という体験をしない限り、宇宙の法則を信じることはできません。
人との関係というのは、
「あなたと、わたし。」だけの関係では収まりません。
わたしには、あなたが知らない人間関係があり、
わたしの知人のAさんにも、わたしの知らない人間関係があり、そのまた・・・ と、
クモの巣よりも複雑な人間関係があります。
わたしが、本当のわたしとの関係で1㎜も疑いを持たなくなると、
わたしの世界は、信頼関係で出来上がり、
わたしの関わる人から、「裏切られた」というような話しを聞かなくなります。
もし聞くことがあったとしたら、「あぁ、わたしはまだ、疑っていることがあるんだな。」と、
また、検証をしていくだけのことです。
信頼というのは、わたしと、誰かの関係だけでなく、その向こうにも関わってきます。
まるで、その向こうの人にも会って、信頼を得なければならないように思えてしまいますが、
宇宙の法則は、とてもシンプルで、
わたしが、わたしのことを信頼していれば、その世界が現実の世界に現れますし、
わたしが、わたしのことを信頼していなければ、その世界が現実の世界に現れるだけです。
わたし次第の世界なんです。
周りの人に、
「わたしを信頼してください。」
と言い回らなくてもいいわけです。
ただ、わたしの体験上のお話しですが、
わたしを信頼するというのは、本当に手がかかります。
わたしが得た知識や体験以上に、宇宙の法則を信じられるようになるまで、
不安や恐怖を持っていることを受け入れ、認め続ける必要があったからです。
自我の世界というのは、大きくまとめれば、不安と恐怖の世界と言えるのかもしれません。
自分の閃きや感覚を、自分が持つ知識や体験や世間の常識よりも信頼できる位置まで、次元上昇していきます。