なぜ、自我を超えなければいけないのか。
単刀直入に言えば、
霊性進化できないからです。
この三次元世界での人間としての成長と言うのは、
感情のコントロールできるようになり、人間関係が上手くいく方法を心得ることができたり、できなかった勉強や仕事ができるようになったり、ヘラヘラと、いつまでも学生気分が抜けなかったのに、、ビシッとスーツを着て、挨拶がきっちりできるようになったとか、平社員だったのが、部長クラスまで上り詰めたとか、そういうコトを言うように思います。
霊性進化していくことは、この世のしくみを解読していくことになり、それは、三次元世界での人間としての成長にも繋がっていきます。
人間としての成長は、この人間社会に上手く溶け込めるコトを目的にしているように思いますが、霊性進化は、人間としての生き方の純度を上げていくことに繋がり、平社員であっても、部長であっても、それら人間社会が創り上げた地位や名誉、成功したかどうかなどとは一切関係がないモノです。
ですから、世間に名を残せた人かどうかとか、財産がいくらあった人だとか、どんな業績を残したかとか、世間から尊敬される人であったかどうかなどとは、一切関係のない世界です。
極端に言えば、10歳の子どもの方が、80歳の方より霊性進化していることだってある世界です。
年齢や、性別、社会的地位、財産等々、一切関係はないのですが、霊性進化すればするほど、地位も名誉も財産も、後から付いてくることは、十分に有りうる世界です。
自我は、自分を守る為に創られたモノです。
親から虐待を受け続けると、辛い、悲しい、痛み、無価値観、喪失、愛の欠乏等々を感じます。
この感情は、人間にとって、とても嫌なモノです。
ですから、この感情を感じないようにする方法を、どんなに小さい子どもでも考えようとします。
その結果、
我慢する。
自分の言いたいことは言わない。
おりこうにする。
両親を大好きだと思い込む。
人の顔色をみて、瞬時にどんな態度をすればいいかを考える。等々
自分が考えられる、ありとあらゆる方法を使って、生きる為に、自分の心を防御しようする。
ここから自我が生まれます。
我慢しなければならない。
そうしないと愛されない。
親の気に入るようにしなければならない。
そうしないと愛されない。
親のことを大好きだと思わなければならない。
そうしないと愛されない。
そんな条件付きの愛が欲しい為に生まれたのが、自我です。
自我は、偏りです。
〇〇しなければならない。
〇〇でなければならない。
この条件に当てはまっていないモノは一切うけつけない状態です。
自分で自分を制限と言う箱の中に閉じ込めて、身動きできない状態にするため、自分の観える世界がとても狭く小さくなっていき、余裕もゆとりもなくなっていく世界になっていきます。
その結果、
「殺すしかなかった。」
そんな世界へ入り込んでいくことさえあります。
自我は、自分を守るために生まれています。
ですから、この自我を手放したら、自分を守ってくれるモノがいなくなると、必死でしがみついてきます。
この世は、陰陽一対の世界です。
この世は、調和、バランスが取れている世界です。
陰と陽が揃って、初めて一対になります。
ですから、陰が存在すれば陽も存在します。
自我は、自分が観たくないモノ、聞きたくないモノ、話したくないモノを拒否しようとします。
陽だけを認め、陰は除外しようとします。
でも、この世は、陰陽一対にして調和とバランスを保とうとします。
霊性進化するために、人間として生まれているのですから、どうしたって霊性進化しようとスピリット意識は動きだします。
そのサインが、ハートに感じる感情です。
自我を創造する限り、このサインである感情を送り続けられてしまいます。
でも、人間意識の私は、あの人がこんな感情を私に感じさせていると思っていますから、相手を憎む、嫌いになる、私から離れて欲しいと思ってしまいます。
外の世界があって、私が反応していると勘違いしてしまうのです。
いつまでも、外の鏡に映る自分を変えようともがきますから、とても辛く、苦しむことになります。
自我は、無くなることはありません。
外軸に意識を持てば、一瞬で自我を創造できます。
自我は、手放すと言うより、自我の構造を知って、使わない。
と言った方がいいのかもしれません。
意識の自分と、肉体(思考)の自分の意識を一致させない限り、自我が創造されてしまいます。
自我を使っている限り、意識のランクを上げることはできないしくみがあります。
意識のランクを上げていくことで霊性進化が起こります。
あるランクまで到達すると、調和とバランスが取れる世界に突入します。
人間でありながら、調和とバランスが取れる意識の使い方がわかるようになっていきます。
今は、ガイドが必要ですが、そのランクにいくと、宇宙の叡智をダイレクトに受け取れるようになるのだろうと思います。
人間でありながら、この宇宙のしくみを、使いこなすことができるようになるんじゃないのかなと思っています。
・・・使いこなすと言うよりは、使えるくらいかもしれませんが
ただ、この世のしくみは、とても面白くて、
この宇宙のしくみを使いこなしたいと思った瞬間に、使えなくなります。
「気が付いたら、使ってた。」
そのくらいがちょうどいいのかもしれません。