私たちは、一瞬一瞬を選択して生きている。

 

 

今、ごはんを食べるか、おかずを食べるか。

今、お茶を飲むか、コーヒーを飲むか。

今、テレビを見るか、見ないか。

 

この仕事に就くか、違う仕事を選ぶか。

今、お金を使うか、使わないか。

結婚するかしないか。

家を建てるか、マンションにするか。

 

 

 

ありとあらゆる場面で、選択をしている。

 

 

 

そして、その選択は、紛れもなく自分が選択した。

 

嫌々であろうが、好んで選択したのであろうが、誰かに言われて選択したとしても、その選択は自分がした。

 

一瞬でしなければんならなかった選択も、日常を過ごすためにした選択も、人生の分かれ道かもしれない選択も、自分が選択した。

 

 

ところが、この選択。

一瞬でした選択も、長~い時間かけて選択したことも、人間意識で選択していたとすれば、向かう先は同じ結果になる。

 

 

 

どんな選択も、どんなに時間をかけて考えて考えて選択したとしても、それを選んだのは自分。

それを選んだ理由は、必ず自分が生きてきた人生の中での経験や知識から創られた観念や信念、エゴの中から選択した。

 

 

 

お金を稼いで豊かになりたいと思って選んだ職業。

確かにそこは、給料も高く、歩合制で頑張れば頑張っただけ収入が増える。

あなたは、そこで働く能力も十分にある。

職場の人たちとも、うまくやっていけるだけのコミュニケーションも十分にある。

誰もが、そこで働いているあなたは、お金を稼いで豊かだろうと思えた。

 

では、何故あなたは、お金を稼いで豊かになりたいと思ったのだろうか?

 

その心の奥には、「お金を稼がないと、豊かになれない。」と言う観念が潜んでいる。

 

生まれ育った家が、お金がなく豊かさを感じることができなかった。

いつも、いつもお金がないことで、寂しい思いをしていた。

欲しい物を買ってもらえない。

だから、我慢するしかなかった。

その経験と記憶と、そこにくっついた感情から、あなたが導きだした答えは、

「人は、お金がないと豊かになれない。」

 

 

 

だからあなたが選択する基準は、『お金』 と言うことになる。

 

 

確かに、お金は、豊かさの一つかもしれないけれど、豊かさは無限にある。

 

自分のそばに、助けてくれる同僚がいたり、いつも話しを聞いてくれる恋人がいたり、寒い日に食べるラーメン一杯に豊かさは、溢れている。

 

 

でも、「人は、お金がないと豊かになれない。」

そう思っているあなたは、その豊かさに気づけない。

 

だから、がむしゃらにお金を稼ぐ。

一生懸命に働く。

 

でも、いくら稼いでも、いくらお金があっても、心の底から豊かさを感じる事はできない。

あなたを助けてくれる同僚たちの想いも無視し、いつも手料理を作って待っていてくれる恋人の事を、うとましく思うようになる。

 

結局、疲れ果て、その職場にいられなくなり退職。

再び、お金がない生活へと戻っていく。

 

 

 

私たちは、自分の意思で選択している。

でも、そこには観念や信念が含まれて、その選択をしていることになる。

自由に選択しているつもりが、自分で創り上げた制限の中で選択していることになる。

 

 

観念や信念を外していくと、自分への制限がなくなっていく。

無限の可能性から選択できるようになる。

全ての人が、その無限の可能性を持っている。

 

ただ、ただ、自分が持つ観念や信念を、手放す。

たったそれだけでいい。

 

そうすれば、本当の自由の意味を持った選択ができる。