嫌なことが起こった。

だから、それは外す必要があると思って、外した。

でも、何も変わらない。

何の変化もない。

目の前にいる人の態度も、知人も職場も、何も見える世界は変わらない。

 

本当に、変わるの?

外したら見える世界が変わるって、それは特別な人だけで、私にはできないんじゃない?

やっぱり無理なんだ。

 

 

いえいえ、誰にだってできるんです。

外すポイントが違うだけです。

 

そうですねぇ、例えて言うなら・・・

 

同じように1時間勉強をしたのに、Aさんは100点で、私は50点。

Aさんはやっぱり頭がいいんだ。私はバカなんだ。

いくらやっても、100点なんか取れっこない。

100点取れる人は特別な人だけなんだショボーン

 

って言うのと同じかな。

 

100点取れるかどうかっていうのは、Aさんはテストに出るポイントをしっかりつかんでるって言うことの違いだけです。

私が50点を取ってしまうのは、1時間かけて、奈良の大仏の高さを覚えようとしてしまって、覚えなければいけない年号や、その時代に起こった出来事の意味を勉強しようとしなかっただけ。暗記すればいいと思ってるから、忘れたら最後、何も出てこない。応用もきかない。

 

 

 

と言うことで、外す時のポイントですね。

 

まず一つ、ゆるがないのは、この世には法則が存在していると言うことです。

これは、手に持った物を、手から離せば床に落ちるという引力が働くように、

なんでそうなるの?とか

どうしてそういう考え方をしなきゃいけないの?

って言う問題ではなく、この地球にいれば、物は落ちる。

 

それを知ってるから、大切な物を持つときは、しっかり持とうと思う。

 

それと同じように、この世の法則を知っていれば、その法則を使える

 

 

 

では、外してみましょう。

 

今、夜中の2時だとしましょう。

あなたは熟睡していました。

ところが、隣の犬が、ワンワンと吠え出し、あなたは目が覚めてしまいました。

しばらく様子をみてましたが、犬の鳴き声は止みません。

寝入るどころか、どんどん目が覚めてきます。

だんだん腹が立ってきました。

 

さて、この世界もあなたの世界です。

どこにポイントを置きますか?

 

 

 

この場合、あなたが腹を立てているのは、犬に対してですか?

 

もし、そうだとしたら、本当に犬に対して腹が立っていますか?

 

多分違うと思います。

本当は、その家の飼い主に腹を立てていませんか?

 

こんな夜中に犬が吠えてやかましくしているのに、なんで犬をそのままにしてるんだ!ムキー

常識で考えれば、世間の人が寝ているのは分かってるだろう!!!

 

と、どちらかと言うと犬に対して腹を立てているというより、その隣人の常識のなさに腹を立てていませんか?

 

あ、そっかキョロキョロ

 

で、ここに気付いて、この隣人の態度を変えようとして、外そうとする。

 

でも、外れません。

犬は、まだ吠えています。

あなたは、余計にイライラする。

で、翌朝、隣に怒鳴り込んでいく・・・

 

 

これは、日ごろからの隣人との関係にも影響してくるので、外す感情は、あなたにしかわかりません。

でも言えることは、絶対に、自分以外の人を変えることはできないんです。

 

「わかってるわよ!そんなこと!」

 

そうです。わかっています。

でも、それはわかっているだけで、腑に落ちているのとは違います。

テストで言えば、全く同じ問題なら答えを暗記しているけれど、ちょっといじくられた問題だと全く答えられないのと同じなんです。

 

外すのは、自分の記憶にくっついた感情の方です

相手の人は、関係がないんです。

 

 

夜中に犬が吠えて、飼い主は何もしない。

その問いに対して、答えは、あなたの感情の中にしかありません。

 

自分のことを無視されているような感情が湧き出てきたのか?

わざと私を困らせようとしているような感情が湧き出てきたのか?

 

そこに意識を向けて、その感情を外す。

 

 

で、外すとどうなるか?

 

①犬が吠えなくなる。

②犬は吠えているのに、あなたは眠ってしまう。

③犬は吠えているのに、全く気にならなくなった。

④いつの間にか眠ってしまい、翌日隣人がお詫びにきてくれた。

⑤その他

 

と、あなたの世界は変わります。

 

あなたが望むようなことを期待して外そうとしたとき、全く外れないし、全く世界は変わりません。

 

外に見えた世界は、どんな世界であっても、あなたが創った世界。

だから、あなたが変わらない限り、外の世界も変わらない。

 

外の場面が変われど、あなたが気づかない限り、外の世界は変わらない。

この世のしくみは、そうなっています。