「糖尿病」は、御存じの通り、血液の中の糖が多い状態です。

 

 

 私たちの体の中には、血糖値を下げる働きをするホルモンと、血糖値を上げる働きをするホルモンが分泌されています。

 

 血糖値を上げるホルモンは、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾールと3種類もあるのに、血糖値を下げるホルモンは、インスリンだけです。

 

 私たちの体は、血糖値が下がると途端に活動がダウンし始め、もっと低くなると意識を失ってしまいます。

 

 私は思うんです。

 

大昔は、コンビニもスーパーもない。

自分で狩りをしたり果物を取ったりしないと食事にありつけない。

今日獲物を捕らえることができたとしても、明日は食べれるかわからない。

そんな生活ですから、血糖値を下げる働きのするホルモンより、上げるホルモンの方が必要だった。

グルカゴンが出なくなっても、アドレナリンがあるみたいな・・・

でも、獲物を捕らえることができたら、一気に食べるから血糖値を下げるホルモンも欲しかった。でも、そもそも、今のように思う存分食べれるわけではないですから、血糖値を下げるホルモンは1つでよかったんだと、そう思うんです。

 

 

糖尿病の原因は

アジア人は、もともと欧米人と比べてインスリンの分泌量が少ない人が多いらしく、糖尿病になりやすい。また、ストレス、加齢、遺伝に影響もあります。

 

 

今の世の中、糖尿病になりやすい環境が勢ぞろい。

 

食べる物は、いくらでもあり、好きなだけ、好きな時間に食べてちょうだい!

ストレスは、そこらじゅうにあるから、どんどん拾って行ってくださいな!

 

糖尿病にとっては、宝庫です。

 

 

 

インスリンは、膵臓で作られます。イラストの黄色いところです。

この膵臓さん、とてもけなげで、そうとう痛めつけられるまで悲鳴をあげません。

もともと私たちの祖先は、日が昇ったら起きて、日が沈んだら眠る。そんな生活をしてましたから、夜中はゆっくり膵臓さんも休めたわけです。

 

ところが今はどうでしょう。

夜中でもなんでも電気があります。食べ物はあります。起きてりゃ腹が減ります。

食べるしかないです。

そんな流れで、常に膵臓さんは働かなくてはならない。

 

あ、膵臓さんは、インスリンだけでなく、三大栄養素の炭水化物、たんぱく質、脂質の全てを分解することができる膵液を1日1Lも作り、食べた物を消化吸収できるように働いてくれているんです。

 

血液の中にインスリンを流して、糖をエネルギーに変えなけりゃこの肉体は動かないし、

腹も減っていないのに、「デザートは別腹おねがいなんて意味の分からないこと言っては、食べ物をほおりこんでくるから、24時間営業状態。休む暇もない。

 

 

でも、私が頑張らないと・・・

私しかこのインシュリンを出すことはできないの・・・

誰かに助けて欲しいけど、世の中そんなに甘くないし・・・

 

こういう事をいつも思っている方いませんか?

 

 

大抵、暴飲暴食はストレスが原因です。

食べている間は、嫌なことと向き合わなくてすむからです。

 

じゃあ、腹いっぱい食べたからストレスが無くなるのかと言うとそうではない。

逆に、「また食べ過ぎた・・・ショボーン」と、自分を責めたりする。

甘い自分に嫌気がさす。

 

でも、やっぱり食べてしまう。この繰り返し。

 

そして、膵臓ちゃんは

 

ボロボロになる。

 

 

11歳くらいまでの、あなたの記憶の中でこんなことがありませんでしたか?

 

●食べることに対する条件を言われた。

 宿題が終わったら、ご飯を食べさせてあげる。

 テストで100点取ったら、ケーキを買ってあげる。

●人に甘えるのはいけないことだ。

●一人で何でもできるようになりなさい!

●頼れるのは、あなたしかいないの。

 

もちろん、両親や祖父母、他の大人たちも悪気があって言っていたわけではありません。

それが、当たり前のことだと思って言っていただけです。

 

でも、その言葉は、呪文のようにあなたの心に入り込んでしまい、あなたにとってもそれが当たり前になってしまった。

 

宿題が終わらなくても、ご飯は食べていいんです。

テストで100点取らなくても、ケーキは食べていいんです。

人に甘えてもいいんです。

誰かに助けてもらっていいんです。

 

 

もし、こういう『観念』を持っているかも・・・

そう思ったら、

 

自分自身を許してあげてください。「それでいいんだよ」と。

そして、人が助けてくれたことに感謝してください。

 

感謝は、万能薬です。