本来の『顕在意識』の役割は、本当の自分(ハイヤーセルフ)と、今この地球で生きている肉体を持った自分とをつなげるための意識です。
肉体を持った私は、目・耳・舌・鼻・皮膚という五感を通して、感じた事、経験したこと、学んだ事を本当の自分に送信し、本当の自分はそれを受信し、また肉体を持った自分に送信してくる。
何のために?
本当の自分が考えたシナリオを、この肉体を持った自分に実行してもらい、学ぶためです。
もし、私に幸太郎の「死」がなかったら、
私は生活のために働き、子ども達を育て、独立していった子供たちが結婚し、子どもを産み、その孫と時折会う事を楽しみに、夫婦でそれなりに趣味を楽しみ、老いて死んでゆく。
それが当たり前であり、時折、「もし、あの時あの選択をしていたら、私にはどんな人生があったのだろうか?」そんな「たら・れば」の話しをしていたのかもしれない。
もし、私に幸太郎の「死」がなかったら、
幸せとは、「健康であり、困らない程度のお金があり、人間関係も良く、家族の愛に包まれ、仕事(自分の役割がある)があることである。」と答えていたかもしれない。
もし、幸太郎の「死」がなかったら、
私は、疲れ果てながら仕事をし、夫に文句を言い、子ども達の学校の成績に不満をぶちまけ結婚する相手にも条件を付け、自分が気に入らない人とは結婚させず、家に帰ってくればお金をむしりに来る。老後はそんな私に顔も見たくないと、介護放棄をされる。
そんな人生を歩んでいたかもしれない。
幸太郎の「死」は、私にとって、最大限の苦しみと辛さと悲しみ、痛みを与えた。
「死」と向き合いなさい。
「死」と寄り添いなさい。
「死」を乗り越えなさい。
私は、これを全て拒否し、
「幸太郎と一緒に生きる!」と決めた。
7年かかったけど、
「なぜ、私は生まれたのか」
幸太郎が、それを教えてくれた。
幸太郎の「死」は、言うなれば「スイッチ」
今まで、ずっ~と環状線のように、同じ線路を回り続けていた私に、ガッチャンと線路変更のスイッチが入り、違う世界があることを教えてくれた。
その世界の根本にあるのは、自分自身を完全に信頼すると言う究極の世界。
『顕在意識』と友達になれたら、そこには本当の幸せ(調和)がある。