『心の法則』は、とてもシンプル。

 

 【与えたものは、必ず返ってくる

               これだけです。

 

 「鏡の法則」や「引き寄せの法則」と言われる法則も、最終的には【与えたものは、必ず返ってくる】に行きつきます。

 

 この「与えたもの」と言うのが、「何か?」なんです。

どうしても、「もの」と言うと、「物」で返ってくるような気がしてしまいます。

 

 確かに、「物」で返ってくる時もあります。

プレゼントを上げたら、プレゼントが返ってくるとか。野菜を上げたら、果物が返ってくるとか。

それはそれで、喜んで受け取って頂ければいいと思うのですが、この『心の法則』における「もの」は、目に見えない「モノ」なんです。

 

 例えば、『財布を盗まれた』という出来事が起こったとします。

この時、必ず財布を盗まれた場面があるわけです。

①車の中に財布を置き忘れて、自分がロックをかけていなかっために、盗まれた。

②車の中に財布を置いておいたら、ガラスを割られて盗まれた。

③職場の自分のロッカーに財布を置いておいたら、財布が盗まれていた。

 

 この①~③まで、結果として「財布を盗まれた」と言う事実は変わりません。

でも、感じる感情は、全部違うことに気がつきませんか?

 

①は、盗まれたことに腹も立つけど、自分が財布を置き忘れたことや、ロックをかけていなかったという自分に対して「責める」感情。

②は、ガラスを割られてまで盗まれたということに対する「怒り」「憤り」。相手に対して「責める」と言うような感情。

③は、信頼の「喪失感」「孤独」「見下されている」「被害者」と言うような感情。

 

 【与えたものは、必ず返ってくる】という、この与えたものとは、この感情の裏にある観念なんです。

逆に言えば、観念は、感情によって表現されるんです。

 

 では、『観念』とは何か。

観念とは、大きく言えば、自分が信じていること

もう少し、具体的に言うと、「〇〇しなければならない」とか「〇〇するのが当たり前」とか。

例で言うと、「汚いことをするから、お金持ちになれるんだ。」とか「仕事は、辛いもんなんだ。」とか。

自分が生まれて、育ててくれた人の考え方やしつけ、学校で教わったことや情報で、自分が無意識のうちに信じてしまったこと。です。

これを信じようとか、そんなこと考えてなくて、「へぇ~、そうなんだぁ」と自分が理解して記憶したこと。です。

特に、小学5年生くらいまでに自分が見たり、聞いたり、読んだり、体験したことは、それが自分にとって嫌なことでも、それが当たり前だと思ってしまうと、自分が信じていることになってしまいます。

母親が父親に「女のくせに!!」と言われ続けているのを見ていると、娘さんなら「絶対に、男には負けたくない!女のくせに!なんて言わせない!」と言う観念を持つか、同じ姉妹でも「男の人に逆らってはいけないんだ。でしゃばってはいけないんだ。」そう言う観念を持つかもしれません。

要するに、自分がその体験をして、どう感じたかは自分しかわからないけれど、自分自身段々とその生活が当たり前になってくると、知らない間に無意識の領域に自分の観念を持ってしまうと言う事です。

与えたもの】とは、この観念のことです。

返ってくる】とは、この観念が返ってくるのです。


 もちろん、100%観念ではありません。

嫌なことや、思うようにならない時、あなたは自分の観念を見せられています。


 何のために?

あなたが、幸せになるために、今、必要じゃない観念を捨てるためです。