大野智さん、43歳のお誕生日おめでとうございます🎂
どうしているかな?
元気にしているかな?
優しくて強い嵐のリーダー
大野さんの存在は唯一無二です。
また大野さんの笑顔が見たいなぁ……
きっといつの日かまた、大野さんに会えますように……。。
そして大野さんにとって素敵な1年になりますように。
下記に大野くんの誕生日の短編を書きました。
『舞駕家』設定の大宮(一郎×四郎)です。
読んでもらえると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
※このお話は個人の妄想(BL)であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。
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O(舞駕一郎)語り
───そろそろ行くかぁ。
ちらっと俺は腕時計を見る。
時刻は朝の5時を過ぎたばかり。
兄弟たちは、まだまだベッドで夢の中。
昨日は俺の誕生日だった。
弟たちがそれぞれ工夫を凝らして俺の誕生日を祝ってくれて。
深夜まで、飲めや歌えやの大盛り上がり。
アルコールに目が無い次男の二郎は美味い酒を
スイーツ好きの三男の三郎は美味いケーキを
料理が得意な五男の五郎は美味いディナーを
そして四男の四郎は。
得意の弾き語りやマジックで俺たちを楽しませてくれて。
ああ、忘れちゃいけないけん玉もな。
つかそれは、いつもの光景で。
親を亡くして、、寄り添って生きてきた俺たち兄弟の大切な日々。
俺はこの家の長男として、弟たちを守って。
どんな小さなことでも、、弟たちが理不尽な目に合わないように。
そして。
嬉しいことも
悲しいことも
楽しいことも
辛いことも
5人で。
ずっと一緒で。
分かちあって。
本当に幸せな日々だった。
弟たちは、それぞれみんな立派に、大きくなって。
───もう、俺がいなくても、大丈夫。
玄関の上がり框に座って靴を履いて。
いつものウエストポーチを腰に。
リュックを背負って。
あぁ、忘れずに釣竿も持たないと。
やっぱり使いやすい道具がいいからな。
さぁ行くぞ、と立ち上がったその時。
「───お出かけですか」
その声にひやりとして……
驚いて振り返ると
柱に寄りかかって腕を組みこちらをじっと見ている四男の四郎の姿が。
「───ああ、びっくりした。
四郎、早起きだな」
「それはこっちのセリフですよ一郎兄さん。
あなたは放っておいたらどこでもいつまででも寝ている人なのに」
「ひでぇなぁ。
釣りに行く時はおいらだって早起きだぜ?」
俺は右手に持った釣竿のケースを軽く掲げる。
「釣りにもどこかのタイミングで行くんでしょうけど。
───釣りだけじゃないんでしょ」
四郎が柱から身を起こす。
「───出て行ってしまうんですか」
ヘーゼルの瞳が俺を射る。
それは静かだけどどんな誤魔化しも許さないという強い眼差し。
「参ったなぁ、、四郎には」
俺はふにゃふにゃと笑う。
「───俺たちは重荷でしたか」
四郎の言葉に、、俺は緩めていた口元を引き締めた。
「そんなわけねぇだろ。
お前たちは何よりもかけがえのない……」
そこで俺は一瞬言葉に詰まったけど、、何とか声を絞り出す。
「───全員俺の、、大切な弟たちなんだから」
「全員、ですか」
四郎の言葉を俺は敢えて無視し、俯いて、、そして続けた。
「───もういいだろう?
みんな十分大人になった。
そろそろ俺は、、ここを出て行こうと思う」
「出て行ってどうするんですか」
抑揚の無いトーンで喋る四郎の問いかけ。
「……決めて、、ないけど。
とりあえず旅に出て、、
……自由な生活をしようと、、」
「俺から逃げるってことですか」
俺の言葉を遮るように強く言い切った四郎の鋭い声に
俺は思わず伏せていた顔を上げて。
正面から四郎の真っ直ぐな視線を受け止める。
ああ、この目だ。
この瞳に俺は。
少なくとも俺にとっては。
誰よりも美しく、、そして尊い。
俺は観念してため息をついた。
「分かってんなら、、もういいだろ。
俺はもうお前を、、四郎を、、
……弟としては見れない。
───もう、限界なんだよ」
四郎は俺から視線を外さない。
「……兄として最低だろ?
そんな俺はもう、、ここでは暮らせないんだ。
だから……」
「俺も行きます。
そんなこったろうと思って準備しておいて良かった」
飄々と四郎は柱の影に隠していたリュックを取り出し、さっさと靴を履く。
「おい、、四郎……」
俺が呆気にとられていると四郎がふっと口元を緩めた。
「アナタの考えていることなんてお見通しなんですよ。
1人で勝手に悩んで、、
いいですか。
……アナタが兄として最低なら、、ワタシも弟として最低ってことです」
「……へ?」
「俺もついて行きます。
連れてって。
っていうか……
───離れませんから」
四郎は俺の頬に素早くキスをした。
俺が驚いて頬を押さえると、四郎がにっこり笑って俺の腕に自分の腕を絡める。
「さ、どこに行きましょうか?
早速海に行って釣りもいいかもしれないけど、、まずはあそこからとかどうです?
ほら、アナタが写真を見て、、
『つくりものみたいな街だね』って言っていた、、」
「え?!
あそこ?!
そりゃ、行ってみたいけど、、」
すっかり四郎のペースに巻き込まれた俺は素直に四郎の提案を受け入れ、、いやいや!
「ちょっと待て四郎!
行くとしても、おいら1人で……」
「……あそこはモンゴルですよ?
アナタ今パスポートカバンに入れてないですよね?
どうやって行くんですか」
「……?!
じゃあ部屋にあるの今から取ってくる……」
「大丈夫。
ワタシが持って来てますから。
さ、行きましょうか」
俺がぽかんとしていると四郎がこともなげに口を開いた。
「……モンゴルの空や草原……
そして他にも俺たち2人で色んなところへ旅をして、世界中の大自然を一緒に見て回っていたら、、
……一郎兄さんが今悩んでいる兄弟だからとか男同士だからとかいうのはいかにちっぽけな悩みかっていうのが良く分かると思いますよ」
四郎はニヤリと微笑む。
───はぁ。。
……結局おいらは、、四郎には敵わないんだよな……
俺は心の中でため息をついて。
「……すきにしろ」
「はい。すきにします」
俺たちは共に歩き出す。
旅の途中、ふいに「アナタや俺が最低なら、二郎兄さんと五郎も最低ってことになるんですよ?」と四郎に言われ。
「ええっ?!
二郎と五郎……?!」
パニくるおいらに、
「二郎兄さんと五郎のこと知らなかったなんて一郎兄さんだけですよ。三郎兄さんでさえ気づいていたのに」
「ちょ、マジか……」
そして俺は道中、四郎から二郎と五郎の馴れ初めを聞かされて、、ドキドキが止まらなかったんだけど……。
それはまた、、別のお話💖💜
おしまい💙💛
改めまして。
潤担、翔潤loverのルリです。
はなさんとけいなさんの企画でこちらにいらしてくださった初めましての方も
いつもお会いしている方も
こんばんは。
みんな大好き『舞駕家』設定。
大野くんの誕生日で初めて書いてみました。
とはいえ、翔潤loverのルリとしては、最後に翔潤を匂わせてしまいましたが笑
こちらのお話は、今回のイベント用の共通ハッシュタグである
#つくりものみたいな街だね祭りでぃ
というタグから妄想して書いたものです。
「つくりものみたいな街だね」というのは、ニノが「VIVANT」の撮影中に、
「リーダーに『俺モンゴルに居るんだよね』って写真送ったの」
って、大野さんと連絡を取ったことを教えてくれて。
そしたらモンゴルの写真を見た大野さんから、
「つくりものみたいな街だね」
って返信があったというのをジャにのちゃんねるの生配信でニノが教えてくれたという大宮エピソードですよね💙💛
そんな会話をした大野くんとニノが、、モンゴルのあの雄大な自然の中を、いつの日か2人で仲良く旅する日が来ればいいなぁと思って書きました。
つたない私のお話ですが、楽しんでもらえたら幸いです。
では最後に。
大野くんのお母さん、いつも産んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡
そしてはなさん、けいなさん
素敵な企画に参加させていただきありがとうございました。
ルリ