「俺、、潤くんが好きなんだ」


気持ちを言葉にするのは得意じゃないけれど。
それが愛の言葉とくればもっと苦手だけど。



俺は勇気を振り絞って、小さな小さな声で言った。


潤くんはとても驚いたような、複雑な表情をしていたけど。



「…ありがとうリーダー、、。嬉しいよ…。
…でも、、返事はちょっと待っててくれないかな…?」


花の蕾が綻ぶように笑ってくれた。



ーーーーー



「…今日、この後時間ある…?」



仕事終わりに小声で潤くんから話しかけられる。
俺が潤くんに告白してから、優に一週間は経っていた。


意味ありげな誘い方からして、この間の返事を聞かせてくれるのだろうか。


大丈夫と短く返したら、



「じゃ、行こう。
店は俺が決めていいよね?」



2人で早々と楽屋を後にした。



ーー



潤くんに連れていってもらった店は、やっぱ潤くんの行きつけっぽいというか。
個室には高級そうな広いテーブルとソファ、部屋の一角には小さな真っ白い砂浜とベンチがあって、その前には綺麗な熱帯魚がいる水槽がある。
更にはこじんまりとしたベッドが置いてあるコーナーまで。
水槽はともかく、なんで砂浜とベッドがあるんだ?



「ここね、、意外と何でも美味しいんだよ…。
お酒の種類も沢山あるし。
水槽もあるから、、釣り好きのリーダーにもぴったりでしょ」


いや、俺が釣る魚はこんな観賞用の熱帯魚じゃないし…。
でも何でもいいや。
せっかく潤くんが連れて来てくれたんだから。