LIFE



いつかは僕も死ぬんだろう・・・



でもそれは今じゃない・・・



まだ何もできていない、何も起こしていない、何も残していない



誰かに助けてほしいとか



現実から逃げ出したいとか、



いますぐに死んでしまいたいとか



言ったところで状況が変わるわけじゃない



でも、なぜだろう・・・



何かに追いかけられているような緊迫感



足を取られて転げ落ちてしまいそうな危うさに目をそむけてしまいたくなるんだ。



このまま生き続けて何になる?



どうせ死ぬだけじゃないか・・・・



頭をもたげて出てくる禁断の言葉は、もう一人の甘い僕が誘っているのかもしれない



その言葉に耳をかさないで生き続けた者だけが掴める淡い光



それはやり遂げたという満足感なのか



それとも・・・・



ただわかっていることは・・・



何があったとしても自ら死を選んではいけないということ・・・



子供のころは考えもつかなかったことを知恵がついただけで思い浮かべてしまう浅はかさ



ただ、楽しい、嬉しい・・・それだけで世界が変わるというのに



生きていることには必ず意味がある・・・



ただ前に進め・・・何も掴めなくても「生きていた」ということだけが残ればいい



ただ君の記憶に残る『僕』があればいい・・・



ただそれだけでいい・・・



『それ』が意味なのだと、そう思いたい・・・