⚠️あくまで私の解釈です。『こころ』のネタバレします!!⚠️


今回はだーーーーーーい好きな楽曲!!!!!「愛無常」について話していきたいと思います!!!!!



MVやパフォーマンスが無いので泣

Spotify貼ります、、、



さぁ本題の考察!!!と言っても、これ、衝動的に書き始めてしまったので1番伝えたいことから書いてみて、また後で細かい好きなポイントを続編にして行けたらなーと思います。


『こころ』がどんな作品なのか、ちょーーーーーーーーーーー簡単に言うと、主人公の「私」が、どこかつかめない「先生」と出会い、その「先生」の過去を知る、という話です。実家に帰っていたある日、色々あって「先生」とは会えていなかった「私」に手紙が届き、若かりし頃の「先生」の話が明かされていきます。その過去というのが、これまた色々あってー、、、抜粋すると、「先生」は、下宿先の一人娘の「お嬢さん」に、恋をします。そして、その後でまた、「先生」の友達の「K」も「お嬢さん」に恋をします。「先生」は「K」の恋心を知りながら、自分の恋心を隠しながら、葛藤します。「K」と「お嬢さん」が親密になるにつれ、焦った「先生」は、「お嬢さん」に告白をします。その事を知った晩に「K」が自殺してしまいます。その後「先生」は「K」の墓をたて、「お嬢さん」と結婚しますが、どうにも「K」のことが忘れられません。妻となった「お嬢さん」を見る度に思い出してしまいます。結局最後、「先生」は罪滅ぼしの為に、自ら死を選びます。


とまぁ、物語の魅力の2割も伝わらないであろう分量と語彙力で『こころ』ダイジェストをおおくりしましたが、、。私が今回話したい内容に絡めるには十分でしょう。ほんとに素敵な作品なので是非1度手に取って読んでください。青空文庫というちゃんとしたサイトで無料で読めるので貼っておきますね⬇️




やっと本題の考察です!!!皆さんは、なぜ、「K」が自殺したんだと思いますか?こんな拙い文章じゃ伝わらないと思うので私の解釈を言ってしまいますと、


「先生」は、自分が「お嬢さん」に告白したから、「K」が死んだと思ってるんです。「K」から「お嬢さん」に恋していることを告げられた「先生」。自分の方が先に「お嬢さん」を、好きだったのに「K」の方が先に自分に打ち明けてきたこと、親密になっているように見える二人の関係、「K」のスペックの高さと比較した自分の愚かさなどなど、色んな要因が焦燥に変わって、「K」の恋心を知った「先生」は、こう言い放ちます。「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」、有名なセリフですね。しかもこのセリフ、元々は「K」が「先生」を責めたてる時に使ってたものですし、、それに対して、「K」は言います。「僕は馬鹿だ」と。仏教の家柄で、自分に対しても厳しい「K」にその言葉を言うことは、恋心を捨てるように促すことになります。そして、そんなことをしながらも、「先生」は「お嬢さん」に告白をする。そして、「K」がそれを知った夜に自殺する。そりゃ、「先生」からしたら、「K」が死んだ原因は自分にある。と思いますよね。



はいここで!!お待たせしました。

愛無常のサビの歌詞を見てみましょう!


イケナイなんてわかってる

それでも染まってしまう 愛無常

踏み外しても 無謀でも

誰かを裏切る運命だとしても


アブナイなんてわかってる

それでも染まってしまう 愛無常

幸せ一つ 獲れやしない

最悪な結末へ続いてても


この恋は、この恋を自分の為だけに進めてしまうことは、イケナイ、アブナイなんてわかってるのに。どれだけ人の道を踏み外しても、自分には無謀でも、「K」を裏切っても、最終的には「先生」自身も自殺して妻を残すというなんの幸せも得られない、友人も失った最悪な結末へ続いてても、愛してしまった。愛が歪んでしまった。愛が変わってしまった。愛が私を変えてしまった。なんていう「先生」視点の歌詞に聴こえてきませんか?


1サビの終わりには金属の擦れるような音が、そして2サビの終わりには救急車のサイレンのがなるような音がなります。まるで「K」の自殺を想起させるようですね。「先生」はいつまで経っても「K」の死が頭から離れないんだなと思います。



しかし、この「先生」視点の解釈には落とし穴があります。この『こころ』と言う作品、一人称視点で書かれているんですよ。上・中・下の3つに別れていますが、上・中は「私」視点、下は「先生」視点で描かれます。一人称視点の何が落とし穴かというと、まるでそれが正解かのように描かれてしまうことです。客観的な語り口ではないからこそ、その人の解釈でしか物事が語られないので、勘違いもしやすいんです。友達の恋人の悪口を聞いてるとその恋人が悪く聞こえるけど、実際恋人側の意見を聞くといや友達も悪いじゃんか!ってなるあの矛盾と一緒です(伝われ)。


その一人称視点のすれ違いを時の流れや手紙という手法などを用いてうまーーーーくつかっているのが『こころ』の魅力でしてっ!!!!長くなるので全部は言いませんもうぜひ読んでくださいとだけ、言っておきます。


さぁ、何が言いたいかと言うと、本当に「K」が死んだ原因は「先生」にあるのか?という話です。


私、「K」は別に「先生」が告白したから死んだんではないと思うんですよ。「K」は自分が「お嬢さん」に恋心を持ったこと自体が許せなくて死んだんだと思うんです。彼は自分に厳しい性格で、信じた道のためには恋心なんて捨てなければいけない!ってずっと思って苦しんでたんですよ。恋愛をしている自分は弱いって、悩んでいたんです。僧侶の子供というのも関係していて、その心持ちは強固なものでした。もうここで矛盾しているんですよね、「先生」の解釈と。「先生」は、「K」が恋を前に進めたいんだと思ってるんですけど、実際はそんなこと一言も言っていなくて、どうしたらこの恋心を捨てられるかと考えているんです。でも、我々が読むのは「先生」視点なので、あたかも「K」と「お嬢さん」がうまくいっているように見えるし、恋愛で悩んでいる🟰恋愛を進めたくない、という「K」の考えが明記されていない。「K」が死んだ理由は、恋愛などにうつつを抜かした弱い自分が許せなかったからで、別に「先生」のせいじゃないんです。つまり、「K」からしたら、全ての原因は自分にある。んですよ。


というこのすれ違いの表現が!!!私的「こころ」の1番の好きポイントでして!!!正直「こころ」を曲にすると聴いて、この解釈は含まれないよな〜どうなってるのかな〜🎵なんて思ってたら、「愛無常」、あの見事に見事に!!もうほんとにうまーーーーーーく表されているんですよ!!!!!!このラスサビで!!!!


今さら時をどこに戻そうが

あらゆる別の解を探ろうが

君が現れるのならどうせ

同じ終着点だ

恋とは罪深き性

誰も彼も違わず 狂わせるのさ

それがもし 他でもない

自分を裏切る運命だとしても



これ素直に愛無常を、「先生」視点の曲とすれば、それはそれで意味取れるんです。


今さら時をどこに戻そうが

「K」が死んでもう今更、時を戻そうが、


あらゆる別の解を探ろうが

あらゆる別の解を、やり方を探ろうが、


君が現れるのならどうせ

同じ終着点だ

ライバルとして「K」が現れるのならどうせ、

結局私は同じ結末を迎える。自分自身の性質は変わらないのだから、また「K」を裏切る。(この歌詞、「先生」自身が自分をどうしようもない人間だと自認していることも分かる秀逸な歌詞ですよね、、、)


恋とは罪深き性

作品内で「先生」は「恋は罪悪」と述べています。


誰も彼も違わず 狂わせるのさ

誰も彼も違わず、自分も「K」も愛に狂ってしまう


それがもし 他でもない

自分を裏切る運命だとしても

それがもし他でもなく

自分の良心を裏切る運命だとしても。




これでも意味は通るんですけど、わたし的にはこのラスサビだけ、「K」視点だと思うんですよね。


今さら時をどこに戻そうが

今更お嬢さんに出会う前、いやそれ以前でもどこでも時を戻そうが、


あらゆる別の解を探ろうが

あらゆる別の解を、やり方を探ろうが、


君が現れるのならどうせ

同じ終着点だ

「お嬢さん」が現れるのならどうせ

僕は「お嬢さん」に恋をしてしまうだろう。


恋とは罪深き性

恋愛にうつつを抜かすなど、自分の道を邪魔するものにすぎない。


誰も彼も違わず 狂わせるのさ

でも僕は恋をやめられない。こんなに自分に厳しい僕でさえ狂ってしまった。


それがもし 他でもない

自分を裏切る運命だとしても

それがもし他でもなく

自分の信じた道、生き方を、裏切る運命だとしても。


唯一繰り返されるサビである1サビでは、わざわざ

誰かを裏切る運命だとしても

って言ってるのに、最後だけ「自分」になるんです。ずーーっと「先生」のことだと思って聴いてたのに、最後で「K」のこと言ってるんだなって思って、歌詞読み返したらもう「K」のことにしか思えなくて。「先生」視点だと見えてこない、読者と主人公の「私」にしか分からない解釈が、詰まってるんですねーおもしろいっ!!!!


この同じ歌詞なのに二人の描写になる感じが、同じ「お嬢さん」という女性を愛して悩んでいるのに、全く違う悩み方をして、すれ違って、最後同じ死にたどり着くっていうこの二人の絶妙なすれ違い加減とピッタリで、、!!!このもどかしい感じと愛ゆえに狂って周りが見えなくなる感じがもう、『こころ』だな、「愛無常」だな、結局のところ原因は自分にある。か、、、と感嘆してしまいました。


しかもおもしろいのが、

1サビと2サビのラストは金属音とかサイレンがなるんですけど、このラスサビ前は、1サビと歌詞は同じなのにそういう音ないんですよねー。「K」の死を連想させることなく、最後の「K」視点パート(?)に移行していくんですよ。「先生」の視点からそのまま「K」の視点が繋がっていて、対比されている+もしかしたら「先生」が死んであの世で「K」と繋がっているのかなーなんて考えてたり(これはまた今度書きたいですね。)良かったら聴き比べて見てください🎧

ラスサビが急に転調してるのも、視点が「先生」だけじゃなくて「K」視点も入ってるからかなーと思ってます。最後笑ってるのは、自分を嘲笑う「K」なのか、はたまた「先生」なのか、、、光咲さんの表現力のおかげで無限に解釈できるのが楽しいです。ありがとう。



長々と話してしまいましたが、これらをTwitterの文字数になんとか無理やり押し込んだものがありますので貼っておきます。


 


とりあえず私が愛無常本気部に入部したからにはどうしても言いたかった内容がこちらになります!!!!いや他にもたくさんたくさん感じる事や考えることあって、、、もう愛無常好きすぎて書きたいこと山ずみです!笑 皆SUNの解釈も聞きたいですし、このblogについての感想も是非ききたいです!!感想やいいねありがとうございます✨️とても嬉しいです🌸

それでは良き観測者LIFEをお過ごしください!またどこかでご縁がありますように🎀