こんばんは


今期のなかでは、絶対に外せないドラマ。
ということで、楽しみに1話を観ました。


脚本は宮藤官九郎さんですが、「社会派ドラマ」ということで、コミカルな雰囲気はあまりなく、逆に少々、胸が痛むような展開もありました。


特定の「世代」を描いていますが、「ゆとり世代」だから、ドラマとして描ける、鑑賞できるのだな…と思いました。
これが、少々年齢が上がって、私たちの世代になると、少々どころか、ものすごく痛いので…
↑思い出すだけでしんどい(-.-;)


平成生まれの真性世代と、ゆとり第一世代との対比も描かれていて、よく違いがわからない私には、勉強になります。
自分の職場などでは、そのような違いにはあまり気づけないので。


特に強烈な印象を残したのは、正和(岡田将生さん)の後輩・山岸(大賀さん)の存在です。
人を食ったような態度と物言い、仕事中のSNS投稿。そして、自分が大きなミスをしたときの、しおらしく謙虚な態度。さらに、その後の衝撃的なメッセージ。


激しく人の心を揺り動かすうえに、つかみどころがなく、扱いが難しい。
こんな社員がいたら、本当に困るし、ストレスの種になる。心から、そう思いました。


大賀さんの芝居がまた、絶妙なんですよね。
「おかしの家」でも、人をイラつかせる、癇にさわる若者を演じていましたが、このドラマでも、そんなキャラクターを生き生きと演じておられるような気がします。


正和、山路(松坂桃李さん)、まりぶ(柳楽優弥さん)、三人それぞれの日常は異なるものの、彼らのまとう空気は、どこか共通していそうです。
余談ですが、山路のパートは、小学校が職場なので、私もなんとなく、近しい感覚で観ております。


「レンタルおじさん」こと、麻生(吉田鋼太郎さん)の、独特な雰囲気がおもしろいです。
結局のところ、三人それぞれとつながっているようなので、彼らに何らかの影響があるかもしれませんね。ないかもしれないけれど(^_^;)


三人のなかに流れるあきらめや、独特のゆるさは、私もわからないわけではないですが、年齢が上なだけに、やはり、どこか遠巻きに、客観的に観ているように思います。


ドラマのそれが全てではないですが、ドラマを通して、自分の、彼らと似ている部分や異なる部分を探しながら、この世代の悩みや葛藤を少しでも理解し、生きづらいなかでも、より上手くつながっていけたら…と、ぼんやり思うのでありました。