こんばんは


遅ればせながら、5話まで観ました。
さまざまな事件に立ち向かうなかで、危機対策室もうまく機能するようになりましたし、意識の変化も感じられます。


もうひとつの縦糸:西行寺の父親の過去と、現・サンライズ物産の重役たちとのつながりも徐々にわかってきて、おもしろくなってきました。


リスク回避のためには、優先順位を決めること、ひらめきや小さな気づきをちゃんと生かすことなど、緊急時における判断力の大切さが、毎回のエピソードから伝わってきます。


人は万能ではないから、全部は救えない…。だから、泣く泣く切り捨てなければいけないものもある。
しかしそれは、そのときには痛みを感じても、結果的には、当事者にとって良い方向へと導くこともある。
3話と4話には、そういう、共通した「思い」が感じられて、好感が持てました。


それは、かおりの内面の変化にも共通しているように思います。
5話にて、母親に表情が柔らかくなったと言われていましたが、一心不乱に仕事に励むうち、気持ちが安定してきたのでしょう。
仕事内容や部署の雰囲気が、実は、彼女に合っているのかもしれません。


壁にぶつかり、苦悩しながらも、同僚や上司を信頼して、自分のできることをやろうと努力している姿が、とても印象的です。


対策室以外では、白川専務(小日向文世さん)の言動を、格好良いと思っています。坂手社長(吉田鋼太郎さん)の陰にいながらも、しっかりと自分の仕事をやっている、という印象です。
ただ、過去のエピソードしだいで、その印象が変わっていくかもしれませんが。


ドラマの表現のなかで、かおりの目を通して、危機管理のありようを私たちは観ていますが、舞台が異なるだけで、実は、私たちの生活にもそんな局面はあり、意識的および無意識に、リスクを回避しているように思うようになりました。


危機に瀕して、精神的につらくなるのは、周囲ではなく、自分。
周囲にとらわれすぎず、自分にとって何が良いのかを優先して、ものごとを取捨選択し、より良い手段を実行する力は、今後、よりいっそう求められるし、つけていかなければ、生きていけないのでは…?
そんなことも考えてしまいます。