こんばんは


5話まで観ました。
夢乃のエピソードの時間がだんだん長くなってきて、中盤ながら、重みを感じるようになりました。


また、倫太郎の治療法に思わず膝を打つこともあるので、それがちょっとおもしろいです。


キャストの多さも、思ったほど各々が目立ったりしないからか、あまり気にならなくなりました。
物語に集中できているのは、良いことだと思います。


あくまでも、患者と向き合うことがテーマなので、覚えなきゃ!と気負うこともないのかな。
役名を覚えきれていないのですが、関係性をつかめているので、観るのには支障ないのかもしれません。


倫太郎の医師としての力量は、毎回のエピソードでよくわかりますが、5話での、ギャンブル依存症の治療に倫太郎が力を貸す場面は、特に印象深いです。


誘っておいて、我慢させ、踏みとどまらせる。
あの手法は、「目からうろこ」でした。
治療が続いていたこと、患者の意志が強かったこと、この2点があったからこそできたのですね。


倫太郎の意図と、主治医・福原(高橋一生さん)が、治療ノートを使って、行くのを止めさせることとが、診察室の入口に着くまで、つながらなかったです(^_^;)
我慢できたことも進歩なのですが、わずか1分でも踏みとどまったことをたたえる言葉も、効果的だと思いました。


倫太郎の母親のことや、夢乃(明良)の悲しい生い立ちが明らかになり、大きな主題に向かって動きだしたことで、私も、少しずつ見方を切り替えていかなければならないようです。


夢乃の母親(高畑淳子さん)が…本当に本当にイヤなキャラクターで、早く夢乃、もとい明良を、そこから脱出させてあげたい、と強く思わせます。


彼女は、強引で身勝手なだけでなく、初対面の倫太郎の人間性を見抜くなど、洞察力もあって、かなりの曲者。
ただ、おかみさん(余貴美子さん)は、その事情をよく知っているので、倫太郎と連絡を取りあいながら動くのが良いのかもしれません。


夢乃が解離性同一性障害である、というのが、倫太郎の見立てですが、私は、言葉だけでは、はっきりとイメージできませんでした(ちょっとだけ置いていかれた感が)。
クライマックスに向けて、倫太郎が向き合う病だけに、もう少し詳しい図解というか、説明があると、理解が深まったかな、と、個人的には思いました。


患者目線では、なるほど、こんな見方をするお医者さんなら、相談だけでもしてみたい、と思わせる人物ですが、実在したらしたで、方向性と理論が個性的すぎて、周りから浮いてしまうことで、それを気にして、二の足を踏んでしまいそうです。


倫太郎は、いそうでいない、フィクションだからこそ存在できるキャラクターなのだと思います。
なので、若干ファンタジーの要素も感じながら、最後まで観ていくことになりそうです。


病院内の複雑な人間関係と、倫太郎自身の問題も気になりますが…、まあ、時々気に留めるくらいで良いでしょう。
と、しておきます。