こんばんは
冬ドラマゴトもあと少し。がんばります。


これも、最終話はリアルタイムで観ました。
かなり意気込んで観たので、終了後は、「ウロボロス」とは違った感じの放心状態になりました。


最後の予想は、なんとなくついていたのです。
しかし、それを認めたくない自分がいて…それがつらかった(^_^;)
そのあたりは、依子と巧に似ているかもしれません


そして、最初から最後まで、脚本家さん、役者さん、スタッフさんの繰り出すすべてに引きこまれていました。
恋愛を描きながら、ベタにもマニアックにも振れなかった。その絶妙なさじ加減が、なんともいえなかったです。


自分でも簡単に予想できる結末を、認めたくなかった。
なので、本音を言えば、個人的にはちょっぴり寂しいのですが、大テーマである「恋とはどんなものか」の答えに、ちゃんとたどり着いていたので、それには、ホッとしましたし、満足しました。


最終話で説明づけがありましたが、なるほどとうなずけたのは、おそらく、毎話のエピソードのなかで、少しずつ、時間をかけて描かれていたからなのでしょう。
もっとも、依子と巧は無自覚のまま、恋とは何なのかが身についていったのですが。


その描き方は、直球、変化球、いろいろありましたが、それぞれに脚本家なりのエスプリを効かせてあり、どこを拾っても「確かに!」と思える説得力がありました。
さらに、見せ方として、比較的、感覚でとらえやすくて、理屈っぽくない、というのが、おもしろかったです。主人公はあんなに理屈っぽいのにね


しかし。
私は鷲尾くん派だったので(^_^;)、これでもか、というほどの失恋をした彼が、非常にいたたまれなかった…というか、悲しくなりました。
彼女の誕生日に、プロポーズまでしたのに…。
まあ、9話からプロポーズの場面まで、良い夢を見たと思えばいいか。


私だったら、鷲尾くんのほうが良いのだが…相手が超個性的な依子なので、普通にはいかないんですよね。うっかり、それを忘れかけていましたよ…。


「自分は依子さんを好きです!」と彼が宣言したとき、依子のお父さんが、「正気かい!?」と尋ねた場面を思い出します。
お父さんも、娘のことはよくわかっているから…内心、ずっと心配していたのでしょう。


それが、気の迷いではなく、正気であり、真摯な想いだったからこそ、私も、あの結末を、うっすら予想しながら観ていたのかもしれません。
依子の家のクローゼットから出てきたときと同じように、最終話での泣きの場面は、かなり印象的です。


これまでの月9、特に恋愛ものにはないキャラクターと切り口で描かれながらも、「恋愛」について真正面からとらえていたので、新鮮でありながらも安心感がありました。


うっかり(笑)、依子と巧の理論に同調しそうになったりして、実は二人と似たような箇所もあるかも、と思ったり、鷲尾くんに対して、私ならどう振る舞おうか、と考えたり、実は、かなり自分に引き寄せて観ていたことに、終わってから気づきました。認めたくなかったんだけど(苦笑)。


その後のお話も作れそうですが、鷲尾くんがまた失恋するのを観たくないので(←おいっ)、ちょっと複雑です。
が、あの会話劇は何度でも観ていたい気もします。





母は、お話はもちろん、オープニングで「ふりむかないで」に合わせて杏さんと長谷川博己さんがダンスをするのも、大好きだったようです。


「ザ・ピーナッツ」のオリジナルをリアルタイムで聴いていた世代なので、グッとくるみたいです。時々、テレビに合わせていっしょに歌っていました。