こんばんは


前述のとおり、今期いち押しのドラマです!
一応、恋愛ものではありますが、これほどウィットとアイロニーに富んだものは今までになかったので(私の中では)、そのすべてが新鮮に感じられます。


古沢さんの脚本は、やはり、一筋縄ではいかないですね。かなりひねくれております。
しかし、次回はどんなやりとりが観られるのか?と思うと、とてもワクワクします。毎回、楽しみなドラマです。


非常に理屈っぽい依子(杏さん)と、自らを「高等遊民」と称する巧(長谷川博己さん)。
おそらく、思考回路は似ていると思われますが、価値観や方法論が異なるため、決して相容れない二人なのですが、この会話が非常におもしろいです。


お互いの並べる理論を聞いていると、どちらも一理あるな~、と思ってしまいます。
船長もたじたじの1話も秀逸ですが、特に、2話は危なかったですね。うっかり、巧に一票入れそうになりました(笑)。
でも、今までどのキャラクターも指摘してこなかった視点でもあり、脚本の巧みさも感じられました。


そして、そんな二人に巻きこまれ、振り回される鷲尾くん(中島裕翔くん)。良いキャラですよね~
巻きこまれるうちに、自らの恋心に気づいてしまうのですが、実直な人柄が幸いしたのか(?)、個人的には、彼の恋を陰ながら見守っていきたい思いにもかられています。


そもそも、依子の父・俊雄(松重豊さん)に相談を持ちかけられたのが、運のつき。
本人は大変でしょうが、それまでの人生よりも数倍楽しくなっていることは間違いない、と思いながら観ています


巧にさまざまな助言を与え、頻繁にアシストをする幼なじみの兄妹:宗太郎(松尾諭さん)と佳織(国仲涼子さん)も、良い意味で話をややこしくしているのが楽しいし、かつ、非常に頼もしいです。


この二人といえば、2話のフラッシュモブは、素晴らしかったなあ
巧のダンスもなかなかの出来で、残念な結果に終わってしまうのがもったいなかったです。


巧の母・留美(風吹ジュンさん)も、立ち居振る舞いはコミカルですが、母親として、いろいろと苦労され、悩んでこられたんだな…と、しみじみ思います。
なぜ巧がニートになってしまったか、その生い立ちを語る場面(4話)は、象徴的です。彼にとっては、決して笑い事ではなく、彼なりの苦悩と葛藤があったのだと気づかされました。


杏さんも長谷川さんも、役にうまくはまっているので、極端なキャラクターでありながら、不思議と、共感を覚えてしまいます。


裕翔くんも、サラリーマン役がすごくしっくりきます。まだ21歳だそうですが、この年齢で違和感なく演じられるのは、一つの武器ですね。
「半沢直樹」の中西くんといい、今作の鷲尾くんといい、役名で覚えてしまいそうです。


脚本の古沢さんへのインタビューによると、2話くらいまで、月9と知らずに書いておられたそうなので、そう考えると、あの奇想天外な展開にも納得できます。


普通のラブコメではないところが、私は好きなので、最後まで、あのキャラクターで突っ走ってほしいです。
だからといって、巧の考えを全肯定はしたくないですが…(^_^;)


本日は、6話の放送があります。
かなりの衝撃をもって描かれた前回のラストからどう展開していくのか、期待しております。