こんばんは


たいへん遅くなりましたが、初回レポです。5話まで観ました。


今期、「デート」と並んで、最も注目しているドラマですが、初めにイメージしていたよりもシリアスというか、きつい描写もあり、歯ごたえのあるつくりになっていると思います。


でも、ハッとなる台詞も出てきたりして、ただのビターなドラマではないな、と思うし、最近気になる役者さんがたくさん出演されていて、それを観るのも楽しいし、で、今期はこのドラマ、外せないです。


真木よう子さんの演じるたま子のキャラクターが、すごく前向きで、明るくて、私は観ていて好きです。真木さんの笑う表情も久々に観ます(最近の作品では、どこか陰のあるキャラクターが多かったから…)。


1話の描写からしたら、きっとたま子も、内面では落ちこんでいることもあるのだろうけど。でも、たま子の笑顔や気持ちの切り替えの速さに救われることは多いです。


「ビストロ フー」のメンバーでは、ハイジさん(安田顕さん)の存在感がすごい!
1話で屋上に現れたとき、この役者さんが安田さんだとは、全然わかりませんでした…(^_^;)


こだわりのメイクに、自然な台詞回し、しなやかなしぐさ、そして、凛としたたたずまい。気品すら感じます。
女性の中にいて全く違和感がないのも、素晴らしいです。


松岡茉優さん演じる千佳の、シェフとしてスイッチが入った状態も格好良いですが、彼女は普段の言動にトゲがありすぎなので…そこが少し苦手かな。
あと、時によってフードをかぶるのも、気になってしまいます。


新田さん(二階堂ふみさん)と川奈さん(高畑充希さん)の対立も、かなり刺激的ですね。
4話での顛末は、観ていてとても後味が悪く、やりすぎではと思いましたが(ほかの何かに転化できなかったのかな…)、二人が実は似た者同士で、お互いがそれぞれの心理を見抜いているのは、印象に残りました。


ただ、そこから先の道の取り方は違っている。間違ったほうにフラフラといってしまう新田さんと、割り切って、あきらめて、強がってしまう川奈さん。
なさそうでありがちなパターンと、その対比が、上手いこと絡まっていくのもありだな、と思います。


ちなみに、二人が選んでしまっていた緑色は、今の私なら、進んで選ぶでしょう(^_^;)
が、幼少期はピンクが好きだったので、もしも、そこにいたら、そちらのほうに気持ちは流れていくでしょうが、誰かに遠慮して譲ってしまうような気もします。


鏡子(臼田あさ美さん)の存在は、現時点ではやや地味ながらも、夫に対しての「あなたのような人にしたくないから、息子は私が育てたい」という台詞(2話)には、目から鱗が落ちました。
そうか!そういう視点があったのか!と。


たま子が同席していたので、彼女が何か、決め手になる言葉を発するのかな、と思ったのですが、それでは鏡子がそこにいる意味がないな…と、彼女の発言をずっと待っていました。なので、さらにグッときた覚えがあります。


ということで、人物について書き出したら、いくらでも書けるのが、このドラマのおもしろいところですね。


例えば、5話でたま子に告白した門司(東出昌大さん)。それからすると、彼も実は、不器用なのを隠しているだけじゃ…と思ったりします。


今のところ、男性キャラクターの良いところがほとんど見えないのですが、そこがちらっと見えだすと、物語もより立体的に感じられそうです。


演じ合いというよりも、レストランという「場」で、芝居が合わさったり重なったりする時に生まれる新しい空気に、ハラハラもしますが、とてもワクワクしています。


レストランはまだまだ、問題山積みかもしれませんが、タイトル通り、問題のあるレストランなりに、どうまとまっていくのか、どう戦っていくのか、楽しみです。