こんばんは
思い出しながら、ようやく書けました。
最終話はリアルタイムで観たので、…ひと月以上も空けてしまいましたね(^_^;)
それぞれにとっての、大切な「N」のために貫いた正義。
その着地点がちゃんと示されていて、思いも伝わってきて、すごく納得のいくラストだと思いました。
それは、脚本の力もありますが、役者さんの芝居にかかるところが大きかったですね、前からずっと書いていますが。
榮倉奈々さんはじめ、メインキャストの皆さんが、1999~2000年の島のパート、2004年にいたるまでの「N作戦」パート、事件から10年後の現在:2014年、それぞれの時点にて、時間の経過による雰囲気や心情の変化を細やかに演じ分けていたのが、本当に印象的です。
野口夫妻は、終わってみれば、本来、希美たちが対峙できるレベルを超えた人たちだったので、偶然にも、野バラ荘の土地に関わっていたというのが、4人にとっては、本当に気の毒なことでした。
特に西崎は、奈央子(小西さん)の心の傷を知り、共鳴しあっていたうえ、彼女の罪を引き受けてしまったので、最もダメージが大きかったはず。でも、そんなそぶりは見せないんですよね。
そして、安藤の希美への気持ちを知りながらも、必要以上の発言はしない。
彼は最後まで、兄貴分であり続けた。それが格好良かったです。
最後の「N作戦」から外れてしまった安藤。それを知ってからの、彼なりに決断しての行動には衝撃を受けました。
でも、最後まで希美の幸せを願う姿には、心を打たれました。
健気で優しくて、誠実な人…。しかし、彼には、寂しさがあったのだと思います。最後まで、二人と仲間でいたかったのだと思います。
そして、希美が余命宣告を受けていたことには、たいへん驚きました。会社の共同経営者にも、その事実を隠したまま退職。フェイドアウトする心づもりがあったのかもしれません。
安藤に知らせることはありませんでしたが、希美にとっては、かつての罪を成瀬と共有しようとする彼女を、明るいほうへと引き上げてくれることへの感謝の思いもあったのかな?
また、立ち直った母親との再会と雪解けの瞬間は、これまでの時間に意味があったと感じられる、とても良い場面だと思います
そんななかで、成瀬のさりげない、しかし、つつみこむような優しさは…しみましたね。
希美の病状を知ったうえで、「故郷に帰らんか?」と誘うところや、帰郷した希美をキュッと抱きしめるしぐさは…たまらんかった(笑)
ずっとずっと、希美を見守ってきた、希美と秘密を、そして、罪を共有してきた、というのは、彼にしかない強みだったと思います。
そんな二人の思いを引き出す存在である高野。ドラマオリジナルの存在でしたが、彼がいなかったら、ここまで丹念に葛藤や希望を描き出せていなかったでしょう。
ずっと二人を見てきたからこその言葉かけもあって、そこに重みを感じました。
最後は、もとの島の景色に帰っていくのだけど、若き日のここでの思いが、初回でしっかりと描かれていたことで、「夢やぶれて逃げてきた」のではなく、「あの日の『野望』の先にこの風景がある」と思わせてくれる、良い景色でした。
希美たちに「良かったね」と伝えたくなりました。
感想を書くなかでは、この役者さんが良かった…という表現が多いのですが、これについては、誰がいちばんかは選べません
野口夫妻を演じた徳井義実さんと小西真奈美さんの危うい雰囲気も、インパクトがありましたね。
ミステリーではあるけれど、愛すること、慈しむこと…いわゆる「愛について」の物語でもあったな、と思います。
希美と成瀬、高野夫妻、安藤の想い、西崎の想い、…ほかにもたくさんの関係性がありましたが、どれも、何かを省略することなくちゃんと描き出されていたことで、小説を読むような感覚でドラマに向き合えた気がします。
そして、西崎や安藤が希美を「杉下」と呼ぶ、「チーム野バラ荘」の、あの関係性に憧れたりもしました。
原作の文庫本も買いました。まだ読んでいませんが…
ドラマを観終えた今、文字からだと、どんな景色や想いが立ち上がってくるのかを楽しみに読むのも良いな、という気持ちがあります。
思い出しながら、ようやく書けました。
最終話はリアルタイムで観たので、…ひと月以上も空けてしまいましたね(^_^;)
それぞれにとっての、大切な「N」のために貫いた正義。
その着地点がちゃんと示されていて、思いも伝わってきて、すごく納得のいくラストだと思いました。
それは、脚本の力もありますが、役者さんの芝居にかかるところが大きかったですね、前からずっと書いていますが。
榮倉奈々さんはじめ、メインキャストの皆さんが、1999~2000年の島のパート、2004年にいたるまでの「N作戦」パート、事件から10年後の現在:2014年、それぞれの時点にて、時間の経過による雰囲気や心情の変化を細やかに演じ分けていたのが、本当に印象的です。
野口夫妻は、終わってみれば、本来、希美たちが対峙できるレベルを超えた人たちだったので、偶然にも、野バラ荘の土地に関わっていたというのが、4人にとっては、本当に気の毒なことでした。
特に西崎は、奈央子(小西さん)の心の傷を知り、共鳴しあっていたうえ、彼女の罪を引き受けてしまったので、最もダメージが大きかったはず。でも、そんなそぶりは見せないんですよね。
そして、安藤の希美への気持ちを知りながらも、必要以上の発言はしない。
彼は最後まで、兄貴分であり続けた。それが格好良かったです。
最後の「N作戦」から外れてしまった安藤。それを知ってからの、彼なりに決断しての行動には衝撃を受けました。
でも、最後まで希美の幸せを願う姿には、心を打たれました。
健気で優しくて、誠実な人…。しかし、彼には、寂しさがあったのだと思います。最後まで、二人と仲間でいたかったのだと思います。
そして、希美が余命宣告を受けていたことには、たいへん驚きました。会社の共同経営者にも、その事実を隠したまま退職。フェイドアウトする心づもりがあったのかもしれません。
安藤に知らせることはありませんでしたが、希美にとっては、かつての罪を成瀬と共有しようとする彼女を、明るいほうへと引き上げてくれることへの感謝の思いもあったのかな?
また、立ち直った母親との再会と雪解けの瞬間は、これまでの時間に意味があったと感じられる、とても良い場面だと思います
そんななかで、成瀬のさりげない、しかし、つつみこむような優しさは…しみましたね。
希美の病状を知ったうえで、「故郷に帰らんか?」と誘うところや、帰郷した希美をキュッと抱きしめるしぐさは…たまらんかった(笑)
ずっとずっと、希美を見守ってきた、希美と秘密を、そして、罪を共有してきた、というのは、彼にしかない強みだったと思います。
そんな二人の思いを引き出す存在である高野。ドラマオリジナルの存在でしたが、彼がいなかったら、ここまで丹念に葛藤や希望を描き出せていなかったでしょう。
ずっと二人を見てきたからこその言葉かけもあって、そこに重みを感じました。
最後は、もとの島の景色に帰っていくのだけど、若き日のここでの思いが、初回でしっかりと描かれていたことで、「夢やぶれて逃げてきた」のではなく、「あの日の『野望』の先にこの風景がある」と思わせてくれる、良い景色でした。
希美たちに「良かったね」と伝えたくなりました。
感想を書くなかでは、この役者さんが良かった…という表現が多いのですが、これについては、誰がいちばんかは選べません
野口夫妻を演じた徳井義実さんと小西真奈美さんの危うい雰囲気も、インパクトがありましたね。
ミステリーではあるけれど、愛すること、慈しむこと…いわゆる「愛について」の物語でもあったな、と思います。
希美と成瀬、高野夫妻、安藤の想い、西崎の想い、…ほかにもたくさんの関係性がありましたが、どれも、何かを省略することなくちゃんと描き出されていたことで、小説を読むような感覚でドラマに向き合えた気がします。
そして、西崎や安藤が希美を「杉下」と呼ぶ、「チーム野バラ荘」の、あの関係性に憧れたりもしました。
原作の文庫本も買いました。まだ読んでいませんが…
ドラマを観終えた今、文字からだと、どんな景色や想いが立ち上がってくるのかを楽しみに読むのも良いな、という気持ちがあります。