こんばんは
先日、ようやく観ました。というか、最終話をひと月もためこんでしまいました
が、先週、(最終話のひとつ前の)6話を観ていたので、ストーリーはなんとなく覚えておりました。
良いドラマでしたね…。
嫌ーな出来事も、悪ーい人の登場もなく、人々が緩やかにつながりながら生きている。
そんなかけがえのない日常が流れていくさまが、私にはとても心地良く感じられました。
こういう世の中だからか、そういう「当たり前」こそが本当に大切にされなきゃいけない、と思わされたりもしました。
主人公のテツコだけでなく、登場人物の皆が、過去を大切にしながら、過去に引きずられることなく、新たに一歩踏み出すまでの姿がじわじわと描かれていく物語。
そこには「無理してでも」という、気負いのようなものはなく、自然と自分が変わっていくことを否定しない、そんな心のゆったりとした流れを感じました。
そして、もういないはずの一樹の存在が真ん中にあって、いつも皆が、彼のほうを向きながら生きているように見えました。
不思議とそんなふうに感じられるのは、脚本の力か、役者さんの存在感なのか…あるいは、両方なのかな。
最終話も、穏やかに流れていき、良い感じに終わりそうだな~と思っていましたが、ラストの10分足らずにやられちゃいました。
飲み会後、同僚と別れた岩井さんが、路上コトバ師と名乗る男性と出会う場面。
あのタイミングで、星野源さんの登場は反則だー(うれしいのですが)!
星野さん演じる路上コトバ師が、岩井さんをおぶってタクシーまで送っていったときの「誰よりも幸せになってよし」とテツコに語るところで、涙が…(T_T)
泣かない予定だったのに~。
あの穏やかな笑顔が、またね~、涙腺を刺激します。
そして、その場面が終わっていくとき、そのお店の明かりに架かっていたのは…
あーっ!あの雪だるまーー(宝から一樹へのおみやげ。一樹が大切に持っていた)
アップで映るまで、気づかなかった…
偶然なの?飛行機に乗っているはずの雪だるまがそこにあるなんて。
いや~
ファンタジーのような一幕でした。
木皿さん。最後にすごい場面を入れてきたな…。
思い出や記憶を上書きしていくのではなく、重ねていけばいい。
一樹の思い出がつまった家で暮らすことに対して不安がる岩井さんに、ギフはそう声をかけました。
過去は消さなくてもいい。いっしょにいればいい。
ギフの人柄にうたれた一場面でした。
すごいな、この人。騙されやすいのが玉にきずですが…(^_^;)
素敵な偶然がもたらす奇跡もありました。
誰かにとって、代わりの効かない存在になる。そう決意した宝(6話)。そのきっかけが、偶然お店に立ち寄った、岩井さんの双子の兄(溝端淳平さん・二役)との会話でした。
彼もまた、自らの方向性を見失いかけていたのが、そこをきっかけに立ち直り、弟にその旨を伝言して帰っていく。
先ほど書いた「緩やかなつながり」を象徴するようなエピソードでした。
つながりといえば、宝とお店を開いたサカイ君の本業は医者で、テツコの後輩・ギダリエ(小野ゆり子さん)の出産時に、担当医としてかかわるとか、テツコの上司(マキタスポーツさん)が、ギフの義理の妹・朝子(片桐はいりさん)の歯科医院の患者で、なんと、彼女と交際を始めたとか(5話以降、「下手人」という名が…だんだんと下手人に見えてくる)、意外なつながりもありました。
世間は狭いものです。でもときに、それが心強く感じられることって、ありますよね。
このドラマからは、登場人物のそんな思いを感じました。
そこでは、大事件は起きない。
でも、人の心には小さくとも大きな何かがいつもあって、それが重なり合って、時は流れていく。
そこに姿形はなくとも、人それぞれが、たくさんの大切な存在とともに生きている。
そんな、ありふれたようでかけがえのない日常に感謝しながら、日々を生きていきたい。
ぼんやりと、そんな感情が生まれてきました。
ちょっとだけ…勇気がわいて、自分に自信を持てるようになった、そんなドラマでした。
木皿さんの脚本というか、物語の世界観には、外れはないですね。
先日、ようやく観ました。というか、最終話をひと月もためこんでしまいました
が、先週、(最終話のひとつ前の)6話を観ていたので、ストーリーはなんとなく覚えておりました。
良いドラマでしたね…。
嫌ーな出来事も、悪ーい人の登場もなく、人々が緩やかにつながりながら生きている。
そんなかけがえのない日常が流れていくさまが、私にはとても心地良く感じられました。
こういう世の中だからか、そういう「当たり前」こそが本当に大切にされなきゃいけない、と思わされたりもしました。
主人公のテツコだけでなく、登場人物の皆が、過去を大切にしながら、過去に引きずられることなく、新たに一歩踏み出すまでの姿がじわじわと描かれていく物語。
そこには「無理してでも」という、気負いのようなものはなく、自然と自分が変わっていくことを否定しない、そんな心のゆったりとした流れを感じました。
そして、もういないはずの一樹の存在が真ん中にあって、いつも皆が、彼のほうを向きながら生きているように見えました。
不思議とそんなふうに感じられるのは、脚本の力か、役者さんの存在感なのか…あるいは、両方なのかな。
最終話も、穏やかに流れていき、良い感じに終わりそうだな~と思っていましたが、ラストの10分足らずにやられちゃいました。
飲み会後、同僚と別れた岩井さんが、路上コトバ師と名乗る男性と出会う場面。
あのタイミングで、星野源さんの登場は反則だー(うれしいのですが)!
星野さん演じる路上コトバ師が、岩井さんをおぶってタクシーまで送っていったときの「誰よりも幸せになってよし」とテツコに語るところで、涙が…(T_T)
泣かない予定だったのに~。
あの穏やかな笑顔が、またね~、涙腺を刺激します。
そして、その場面が終わっていくとき、そのお店の明かりに架かっていたのは…
あーっ!あの雪だるまーー(宝から一樹へのおみやげ。一樹が大切に持っていた)
アップで映るまで、気づかなかった…
偶然なの?飛行機に乗っているはずの雪だるまがそこにあるなんて。
いや~
ファンタジーのような一幕でした。
木皿さん。最後にすごい場面を入れてきたな…。
思い出や記憶を上書きしていくのではなく、重ねていけばいい。
一樹の思い出がつまった家で暮らすことに対して不安がる岩井さんに、ギフはそう声をかけました。
過去は消さなくてもいい。いっしょにいればいい。
ギフの人柄にうたれた一場面でした。
すごいな、この人。騙されやすいのが玉にきずですが…(^_^;)
素敵な偶然がもたらす奇跡もありました。
誰かにとって、代わりの効かない存在になる。そう決意した宝(6話)。そのきっかけが、偶然お店に立ち寄った、岩井さんの双子の兄(溝端淳平さん・二役)との会話でした。
彼もまた、自らの方向性を見失いかけていたのが、そこをきっかけに立ち直り、弟にその旨を伝言して帰っていく。
先ほど書いた「緩やかなつながり」を象徴するようなエピソードでした。
つながりといえば、宝とお店を開いたサカイ君の本業は医者で、テツコの後輩・ギダリエ(小野ゆり子さん)の出産時に、担当医としてかかわるとか、テツコの上司(マキタスポーツさん)が、ギフの義理の妹・朝子(片桐はいりさん)の歯科医院の患者で、なんと、彼女と交際を始めたとか(5話以降、「下手人」という名が…だんだんと下手人に見えてくる)、意外なつながりもありました。
世間は狭いものです。でもときに、それが心強く感じられることって、ありますよね。
このドラマからは、登場人物のそんな思いを感じました。
そこでは、大事件は起きない。
でも、人の心には小さくとも大きな何かがいつもあって、それが重なり合って、時は流れていく。
そこに姿形はなくとも、人それぞれが、たくさんの大切な存在とともに生きている。
そんな、ありふれたようでかけがえのない日常に感謝しながら、日々を生きていきたい。
ぼんやりと、そんな感情が生まれてきました。
ちょっとだけ…勇気がわいて、自分に自信を持てるようになった、そんなドラマでした。
木皿さんの脚本というか、物語の世界観には、外れはないですね。