こんばんは


4話まで観ました。
メインキャストが全員登場し、話もかなり動いてきました。


テツコだけでなく、皆が少しずつ前向きに変わっていくのが、観ている私にもうれしく感じられます。


ムムムの本名が「宝」と判明しましたが、それより前の2話で、ギフと交流を深め、「笑顔を取り戻すために」かつて一樹に贈った雪だるまのマスコットを後輩に託すエピソードに、ジーンとしました。


飛行機に向かって、ギフが「俺はここにいるぞ~!」と叫ぶあたり。
悲しみを抱いて暮らしてきた彼の、一樹への想いが、すごくすごーく伝わってきたなあ…(;_;)


宝といえば、サカイ君(福士誠治さん)との再会から、彼に励ましを受けて、お店を開くまでになりましたが、サカイ君の言葉も、沁みますね…心に。


輝かしい過去に縛られて、また、何か言われるのではないかと恐れている彼女に、自分が思っているほど、人はあなたのことを見ていない、と、宝の背中を押すサカイ君。
彼の、自分だけじゃなくて、みんなそれぞれ訳ありなんだ、それでもなんとか生きているんだ、という捉え方は、観ている人にも、なんとか一歩踏み出してみよう、と思わせてくれます。


テツコと岩井さんとの関係も、少し変わってきたなあと思います。
魚をさばくのが上手い岩井さん。意外な特技に驚きましたが、それもあって、寺山家の法事に招かれたのは、ラッキーでしたね。
ギフをはじめ、周りの皆さんにも知ってもらえたし、一樹と遭遇したことで、自分の存在価値を見いだせたことは、彼にとって、大きな自信になったことでしょう。


(霊感がない)テツコに、一樹の存在を教えなかったことを指摘されて、「俺は小さい男なんだ。」、そう開き直る姿に好感が持てるし、誠実だし、何にしても前向きに捉える岩井さん。良い人だなあ。


そして。
一樹がテツコを、後ろからきゅっと抱きしめた瞬間、私は、なんともいえないせつなさと愛おしさに包まれました。
テツコには見えない一樹の姿。でも、一樹のテツコへの愛がじわっと伝わってきて…キュンとしました
好きだなあ、あの場面。
偶然それを目撃してしまった岩井さんの、動揺した表情も込みでね。


テツコの意識も変化してきています。遺骨に象徴されるように、一樹のことを忘れたくない思いにこだわっていたのが、だんだんとなくなってきている。彼女も、それを否定しなくなったんですよね。


テツコを観ていると、時間とともに変わっていく自分を認めていく、受け入れていく、というのは、大切なことだな…と感じます。
たとえそれが痛みを伴うものであっても、自分にとっては必要な心の流れなのだと。


そんなふうに、それぞれの登場人物の言葉や想いに心がギュッとなるのは、毎回のエンディングに流れる、数々の回想場面の影響もあります。
テツコと一樹の温かな日々。
そんな二人に遭遇する岩井さん。
CAとして活躍する宝。
暴行を受け、痛めつけられるサカイ君。
などなど…。


本編だけで泣けるのに、こんなに物語を感じるエンディング映像が流れてくるなんて…ずるい(笑)!
本編以上に、たくさんのことを語っているエンディングだと思っています。


ここには挙げていない登場人物もいますし、まだまだたくさんのエピソードがあるのですが…書ききれないです
しかし、とにかく、すべてのキャラクターへのフォローがちゃんとあって、登場人物への愛が感じられるドラマになっています。


ここで描かれるのは、たわいない日常。けれど、誰もが何かを抱えていて、さまざまに想いを巡らせながら生きている。
そんな風景が、淡々としながらもしっかりと流れていくし、それは、私たち自身にも覚えのあるものだと思えてくる。
このドラマのそんなところが、私は好きです。


そして、いつか、原作を読みたいな、と思わせてくれます。
まだドラマは終わっていませんが…(^_^;)
終わってから、また、テツコたちに会いたいな、という気持ちにさせられます。