こんばんは


初回を観てからかなり経ってしまいましたが、あまりに衝撃的な展開だったので、結構、記憶に残っています。


原作は全く読んでいませんが、それが良かったのかな?
残酷なまでに、主人公の
過去をしっかり描いてあったので、その5年後、なぜそんなことになったのかを知りたくなりました。
ミステリーなのですが、人間ドラマの側面も感じます。


小出恵介さん演じる西崎が出所してくる現在、事件の起こった2004年、主人公・希美(榮倉さん)の人生の転機となった1999年、この3つの時間が折り重なって描かれるドラマですが、初回で「原点」となる希美と慎司(窪田くん)の信頼関係がかなり厚く描かれたことで、一気にこのドラマに惹きつけられました。


最初の3分くらいが、かなりショッキングでした。家族にいきなり「家を出ていけ」と言う父親を演じる光石研さんの表情が、ものすごく印象的…というか、怖かった~。インパクトありすぎです。


また、母親(山本未來さん)の壊れていくさまには、悲しみすら感じました。
間違った金銭感覚、夫への依存など、いろいろな要素があるのですが…彼女に振り回され、あげく、父親の愛人に頼らざるをえなくなった希美たち姉弟の悔しさが、観ていて心にグサッと刺さりました。
それでも負けない希美は…強いですよね。


そして、やっとのことで弟を全寮制の高校へ送り出せた希美が、慎司とともに「野望」を叫ぶ場面になって、ようやくホッとしたのを覚えています。


二人の住むのは田舎だから、無責任な噂や偏った評判は、すぐに広まってしまうんですよね(よくわかります)。
あんなふうになってしまったら、そこで暮らすことにすらストレスを感じてしまうことでしょうし、こんなところ、早く脱出したいと思うのも、当然の流れなのかもしれません。


皮肉にも、故郷での一連の出来事が希美を一回り強くした感がありますが、それが2004年の事件にどうつながっていくのか気になりますし、慎司とどうかかわっていくのかも、観ていきたい気持ちになります。


三浦友和さん演じる、(元)警察官の男性は、原作には登場しない人物だそうですが、希美たち関係者をつないでいく存在なので、今のところ、観ていてわかりやすく、とても助かっています。
が、弟は、「流星の絆」のイメージがいまだ強いらしく、「友和さんが怪しい…」と思っているようです。


しかし、なぜ「Nのためにやった」と証言するのか、そもそも、「N」とは誰なのか、現時点ではまったくわからないので、私にとっては、ミステリー感満点なドラマとなっています。


窪田くんの存在にちょっぴり癒やされながらも、謎多き15年間の物語を、緊張感を持ちながら、追いかけていきたいと思います。