こんばんは


宮藤官九郎さんが脚本を書かれているということで、早々と視聴が決定しました。


まだ初回しか観ていませんが、さまざまな要素が詰まった、魅力的なドラマだと思います。


コメディだとは思うのですが、平助(錦戸亮さん)の高校時代のお話が入ってくると、せつなさが加わって、急にセンチメンタルになってしまいます。
楽しいけれど、苦しくもある。青春とはそもそもそういうものだ…そんなことを思い出します。


宮藤さんといえば、「あまちゃん」の印象がいまだ強いですが、いわゆる小ネタは、あまり気にならないです。
仏教系とミッション系の高校が統合を検討する、というありえない設定のなかで描かれるのは、おそらく、「『ありふれた青春の日々』のすばらしさ」という、シンプルなテーマ。
それがはっきりしているので、私の視点もぶれずに進みそうです。


平助がフラットな存在のため、平助の家族や、女子高の教師・りさ(満島ひかりさん)など、周りの登場人物の個性が際立つので、キャラクターの強さがこのドラマの特色であり、強さだと思います。


そんな超個性的なキャラクターのなかで、平助の回想のみに登場する祐子(波瑠さん)の存在感は、私の中では際立っています。
高校時代、平助は、彼女に片想い。しかし、平助の親友・サトシ(永山絢斗さん)と知らぬ間に交際していた、という衝撃的な事実を突きつけられる平助。


…という、回想場面のインパクトも大きいですが、何よりも、祐子役・波瑠さんの清楚な雰囲気がすごく好きです。
波瑠さんは、妹のりさを演じる満島さんよりも、実年齢は下だと認識していますが、本編を観て、そうは感じられないのが素敵です。


平助の提案で、統合するかどうかの判断材料として、お試しで1クラスだけ共学にすることになりましたが、平助がフラットなキャラクターだからこそ発案できたのですね。
主役でありながら、狂言回し的役回りを果たしそうなので、楽しみにしています。


また、生徒とともに女子高に乗りこんだ平助のこれからと、高校時代の三角関係に由来する「しこり」がどうほぐれていくか、の二つのポイントがどう絡みながら進んでいくのか、期待して観ていきたいと思います。