こんばんは


先日、ようやく最後まで観ました。
9話~最終話は大まかに観ていたので、思い出し&確認の作業となりました。


奇をてらった感は全くなく、あえて、視聴者の淡い期待に応えることもなく、このドラマの世界観を描ききったといえそうです。
ぶれていない、この感じなら、何年か先にまた、新しいシリーズに出会える可能性があるのかもしれません。


最終話では、初めて法廷が登場しました。
城西支部の日常だけでなく、こういう見せ方もできるのだと気づきましたし、場所を変えても、伝えたいことが真っ直ぐに描かれていることがすごいな、と思いました。


10話と最終話はひとつながりで、二つの事件が同時進行しましたが、そのどちらにも、久利生はじめ城西支部の検事・事務官の思いが生きて伝わっていました。
江上に見え隠れする「城西支部イズム」も、密かにうれしかったものですが、全話通して「思い」が貫かれていると思うと、安心して観ることができました。


どのメインキャラクターもちゃんと描く、という点では、司法試験に挑戦すると決めるまでになった麻木の成長や、過去は過去、と割り切る馬場の信念など、それぞれに、見せ場や印象的な台詞がありました。


前シリーズと比べてどうこう、ということは、私はあまり意識したくなかったので、ただ、目の前にある新しいシリーズと向き合うことを大事にして観てきました。


あれから13年。異動や肩書きの変化もある。そして、人は常に、成長という名の変化を遂げる。
だから、メンバーが替わったり、やりとりの雰囲気が変わったりするのは、避けられないこと。


それを加味しても、十分に娯楽性があり、人の心に響くものがありました。
今の世の中の風潮をそっと盛りこむところにも、粋なものを感じました。





田村の妻が、牛丸次席検事(角野卓造さん)にそっくりという台詞があったことで、いつか近藤春菜さんが登場するのではないか…そんな期待感、ありましたね。


また個人的にも、検事となった雨宮(松たか子さん)を観たいな~、などと思っていました。


が。
なかったですね。
あえて、想像させるにとどめる。
それも、粋な演出だと思いました。