こんばんは
今、3話まで観ていますが、なかなか重い&シビアなドラマです。
「家族」を描く3つのパートがあり、それらが時々つながり、さらに、「家族狩り」と呼ばれる連続殺人事件の謎解きが絡む。
同名小説が原作で、さすがにしっかりできているし、作り手の熱を感じるのは、前クールの「MOZU」とも共通しています。
ただ、こちらは、(たぶん)リアルタイムでも楽しめるドラマになっていると思います。
認知症の父がいる氷崎家。
主人公・氷崎游子(松雪泰子さん)は、自らの仕事に心血を注ぐ一方(子どもに唾を吐かれても…)、家族を思い、家族の気持ちを察し、できることを懸命にやろうとしています。
彼女は、刑事の馬見原(遠藤憲一さん)に、事件の黒幕ではないかと疑われているのですが、私は、そうは思えないのです。
浅田美代子さん演じるお母さんの行き場のない思いもまた、感じ入るものがあります。
高校で美術を教える巣藤(伊藤淳史さん)は、妊娠を盾に結婚を迫る恋人・美歩(山口紗弥加さん)に辟易。
しかも彼女、同僚でもあり、家でも職場でも常に見張られる状態…しかも、神出鬼没ときた。若干ホラーな感じがします。
演じる山口さんのかもし出す、ねちっこい雰囲気も…素晴らしいとしかいえません。
あの年代なりの切羽詰まった感じは、わからなくもない…というか、他人事ではない思いもしますが、ちょっと行きすぎかと。
ほか、心を開かない生徒への対応もあったりして、苦悩する彼に、思わず同情してしまいます。
でも、彼のほのぼのとしたキャラクターというか、物語の中ではフラットな存在であることが、大変な問題を抱えているはずなのに、不思議と和み感をもたらしています。
氷崎家にて、お父さん(井上真樹夫さん)が、「これは遺言だ」と前置きして、皆、好きなように生きなさい、と熱を持って語るくだり(2話)は、彼と教え子・渓徳(北山宏光さん)との、緩やかで和やかな空気があってこそ成立したのだと思います。
私も心を動かされたし、そこにいた皆が、お父さんの本心に触れた、意義深い場面でもありました。
一方馬見原は、長年、仕事優先で、家族のことには無関心。
その結果、妻(秋山奈津子さん)はうつ病に、娘(篠田麻里子さん)は反発し、ほぼ絶縁状態。
言葉とはうらはらに、妻の見舞いに来ないとか、犯罪被害者(水野美紀さん)と深い仲になったり…とか、とにかく、行動が信用できないのです。
現状でいちばん深刻な状況なのは、この人ではないでしょうか。
それだけに、3話のラストは衝撃的です。あのあとどうなったのか…気になる~。これから観る予定です。
まだ「家族狩り」の背景というか、細かな意図が見えてこないのですが、誰かに教唆されての殺人では、という推測は、なんとなく理解できます。
こうしてみると、事件よりも人物を描いているドラマだと思います。
役者さんがね、本当に良いんです。だから、重いのですが、ああ~わかる、と思う場面も結構あります。
このまま最後まで、同じトーンで描いてほしいです。
3つの物語がどう展開するかも気になりますが、登場人物がどんな選択をするのか、静かに見守っていきたいです。
今、3話まで観ていますが、なかなか重い&シビアなドラマです。
「家族」を描く3つのパートがあり、それらが時々つながり、さらに、「家族狩り」と呼ばれる連続殺人事件の謎解きが絡む。
同名小説が原作で、さすがにしっかりできているし、作り手の熱を感じるのは、前クールの「MOZU」とも共通しています。
ただ、こちらは、(たぶん)リアルタイムでも楽しめるドラマになっていると思います。
認知症の父がいる氷崎家。
主人公・氷崎游子(松雪泰子さん)は、自らの仕事に心血を注ぐ一方(子どもに唾を吐かれても…)、家族を思い、家族の気持ちを察し、できることを懸命にやろうとしています。
彼女は、刑事の馬見原(遠藤憲一さん)に、事件の黒幕ではないかと疑われているのですが、私は、そうは思えないのです。
浅田美代子さん演じるお母さんの行き場のない思いもまた、感じ入るものがあります。
高校で美術を教える巣藤(伊藤淳史さん)は、妊娠を盾に結婚を迫る恋人・美歩(山口紗弥加さん)に辟易。
しかも彼女、同僚でもあり、家でも職場でも常に見張られる状態…しかも、神出鬼没ときた。若干ホラーな感じがします。
演じる山口さんのかもし出す、ねちっこい雰囲気も…素晴らしいとしかいえません。
あの年代なりの切羽詰まった感じは、わからなくもない…というか、他人事ではない思いもしますが、ちょっと行きすぎかと。
ほか、心を開かない生徒への対応もあったりして、苦悩する彼に、思わず同情してしまいます。
でも、彼のほのぼのとしたキャラクターというか、物語の中ではフラットな存在であることが、大変な問題を抱えているはずなのに、不思議と和み感をもたらしています。
氷崎家にて、お父さん(井上真樹夫さん)が、「これは遺言だ」と前置きして、皆、好きなように生きなさい、と熱を持って語るくだり(2話)は、彼と教え子・渓徳(北山宏光さん)との、緩やかで和やかな空気があってこそ成立したのだと思います。
私も心を動かされたし、そこにいた皆が、お父さんの本心に触れた、意義深い場面でもありました。
一方馬見原は、長年、仕事優先で、家族のことには無関心。
その結果、妻(秋山奈津子さん)はうつ病に、娘(篠田麻里子さん)は反発し、ほぼ絶縁状態。
言葉とはうらはらに、妻の見舞いに来ないとか、犯罪被害者(水野美紀さん)と深い仲になったり…とか、とにかく、行動が信用できないのです。
現状でいちばん深刻な状況なのは、この人ではないでしょうか。
それだけに、3話のラストは衝撃的です。あのあとどうなったのか…気になる~。これから観る予定です。
まだ「家族狩り」の背景というか、細かな意図が見えてこないのですが、誰かに教唆されての殺人では、という推測は、なんとなく理解できます。
こうしてみると、事件よりも人物を描いているドラマだと思います。
役者さんがね、本当に良いんです。だから、重いのですが、ああ~わかる、と思う場面も結構あります。
このまま最後まで、同じトーンで描いてほしいです。
3つの物語がどう展開するかも気になりますが、登場人物がどんな選択をするのか、静かに見守っていきたいです。