こんばんは


最終話からだいぶ経ってしまいましたが…
書きます。


このドラマの良さは、過去の記事で書ききったような気がしていますが、ザッと振り返ると、観る人にとっての日頃のストレスやモヤモヤを、ほど良く発散してくれるところ、のように思います。


そして、1話完結を繰り返しながら、登場人物やその関係性の変化も楽しめたのが良かったです。


さらに、単なる勧善懲悪なのではなく、流れの中で「銀行のお仕事」を描き、銀行で働く人物の心情に説得力をもたせているのもポイントでした。


7話以降、舞の出会った男性たちは、結果的に不祥事の張本人となりました。
舞の男運のなさがよくわかりましたが(^_^;)、なかでも、鼻持ちならない男性行員・伊丹清一郎(平岡祐太さん)の存在は強烈でした。
銀行と提携するグループの御曹司という背景も手伝って、観ているときは腹が立って仕方なかったですが、悪役として振り切れていたのが、本当に素晴らしかったと思います。
平岡さんを観ても、しばらく「悪い人キャラ」のイメージがついて回りそうです。


彼、9話10話と、2話続けて不祥事を起こしていたんですよね。
強者だわ…と思うも、父親からものすごい叱責を受けて一気にしぼむのを観て、そこは普通なんだな…と。父親に逆らうことはできないから、ここは黙っておこう、と思っているだけかもしれませんが。


印象的といえば、9話の相馬さんはかなりかっこよかったです。
窮地に追い込まれたお客様を、かつて自分が担当していたことがきっかけではありましたが、時間ギリギリで融資決定にこぎつけるくだりは、彼の銀行員としての力量も見えて、満足感があり、痛快でもありました。


クライマックスでの、舞と真藤との対峙。
どんな台詞が出てくるのだろう?と思いながら観ていましたが、真藤が敗北を認めたわけでもないようですね。
舞の個性と力量を認めたうえで、挑戦状を叩きつけたような感じがしました。


毎回の流れが頭に入っているので、話にすぐに入っていけますし、舞が「黙っていられない」相手のはっきりした悪役ぶりもわかりやすい。
そんなとっつきやすさと、徹底して「銀行の人」と「銀行の事情」を描くという一貫性とのバランスが絶妙でした。


続きも描けそうですが、原作ありきだと思うので、そこは、流れに任せていようと思います。